露TVで女性社員が抗議 専門家が見解「反発が予想される事で穏便に済ませたのであればポジティブな動き」

[ 2022年3月16日 16:47 ]

東京・汐留の日本テレビ社屋
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 国際安全保障が専門の慶大・鶴岡路人准教授が16日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜1・55)にリモート出演。ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」のニュース番組の生放送中、女性社員マリーナ・オフシャンニコワさんがキャスターの背後で「戦争をやめて」などと書かれた紙を掲げたことに言及した。

 モスクワの裁判所は15日、軽微な違法行為を行政処分にする法律に基づいてオフシャンニコワさんに3万ルーブル(約3万1千円)の罰金を科した。ロシアのウクライナ侵攻に公然と抗議の声を上げたオフシャンニコワさんは、侵攻開始後に改正された刑法により、ロシア軍を侮辱したり軍に関する虚偽情報を広めたりしたとして最長15年の懲役を科せられる可能性が指摘されていた。刑法犯としなかった判断には、問題の政治化を避けたいプーチン政権の意向が働いたとみられる。

 鶴岡氏は「非常に勇気のある行動だったんだと思います。ただ今回はすぐ釈放されたということで軽い罪だけだったんですけども、今後さらに重い罪に問われる可能性がある」と指摘。さらに「ただ今回軽めに終わったというのがどういう意図なのかと。まだわかりませんけども、もし故意的に解釈するのであれば、この話が有名になってしまったのであまり重い罪にすると反発が予想されるという事で、穏便に済ませたという事であれば、ポジティブな動きなのかもしれない」と語った。

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2022年3月16日のニュース