中村逸郎教授 キエフ外出禁止令に「ロシア側は攻撃をガンガン加えてダメージを与えて停戦交渉に臨む」

[ 2022年3月16日 12:10 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治が専門の国際政治学者で、筑波大教授の中村逸郎氏が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナの首都キエフのクリチコ市長が15日、同日午後8時から35時間の外出禁止令を発令したことに言及した。

 ロシア軍が近郊に迫るキエフでは15日、複数の集合住宅が砲撃され、少なくとも4人が死亡。クリチコ氏は「困難で危険な瞬間」を迎えているとして、市民にシェルターに入る時以外の外出を控えるよう呼び掛け、「キエフは今や、欧州の自由と安全の象徴であり前線基地だ。諦めることはしない。屈することはしない」と、首都を譲らない決意を改めて示し、市民に防衛への協力を訴えた。ウクライナとロシアの両国高官は15日、停戦交渉をオンライン形式で再開している。

 MCの谷原章介に「停戦交渉の最中に外出禁止令が出るってどういうことなんですか?攻撃が来る可能性がある?」と聞かれた中村氏は「そうですよね、停戦交渉が本格化する前にロシア側からすれば攻撃をガンガン加えてダメージを与えてから停戦交渉に臨みたいと。ひと言で言いますと、ロシアからすればパンチを繰り出しといてから握手をしたいというところ。ですから停戦交渉が非常に難しいのは、停戦交渉の前にこういった戦闘が激化するってことなんですね」と見解を述べた。そして「ロシア側は無差別(攻撃)でどんどんやって、そして停戦交渉のハードルをどんどん高くして、自分たちの要求をウクライナ側が丸飲みするような状況にもっていきたいということなんでしょうね」と話した。

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