中村逸郎教授 ロシア政府系TVで抗議の女性社員に「反戦運動にシンボル、英雄になっていく可能性ある」

[ 2022年3月16日 09:17 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治が専門の国際政治学者で、筑波大教授の中村逸郎氏が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」のニュース番組の生放送中、女性社員マリーナ・オフシャンニコワさんがキャスターの背後で「戦争をやめて」などと書かれた紙を掲げたことに言及した。

、モスクワの裁判所は15日、軽微な違法行為を行政処分にする法律に基づいてオフシャンニコワさんに3万ルーブル(約3万1000円)の罰金を科した。ロシアのウクライナ侵攻に公然と抗議の声を上げたオフシャンニコワさんは、侵攻開始後に改正された刑法により、ロシア軍を侮辱したり軍に関する虚偽情報を広めたりしたとして最長15年の懲役を科される可能性が指摘されていた。刑法犯としなかった判断には、問題の政治化を避けたいプーチン政権の意向が働いたとみられる。フランスのマクロン大統領が15日、オフシャンニコワさんについて、大使館や亡命による「保護」を提供する用意があると表明した。

 MCの谷原章介が「あれだけの行動、発言をしていても拘禁されることもなく、なおかつ発言の機会も与えられている。いかがでしょう」と聞くと、中村氏は「実は反戦運動というのはロシア国内でかなり進んでまして、この女性ですけれど、今後、反戦運動にシンボルの人、英雄になっていく可能性が十分にあります」とし、「テレビ局の内部にすでに反戦運動に立ち上がっている人たちがいる」と指摘した。

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2022年3月16日のニュース