ロシア出身の指揮者が米コンサート・ツアーから離脱 プーチン大統領とは親しい関係

[ 2022年2月25日 09:26 ]

ウィーン・フィルから離脱したロシア出身の指揮者、ワレリー・ゲルギエフ氏(AP)
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 ニューヨークのカーネギーホールとフロリダ州ネイプルズで25日から計5回の米ツアーを行うウィーン・フィルハーモニー交響楽団で指揮を執る予定だったロシア出身のワレリー・ゲリギエフ氏(68)がステージには立たないことになった。

 AP通信によれば、カーネギーホール側が24日に明らかにしたもので「最近の世界情勢によるもの」と“離脱”した理由を説明。ロシアによるウクライナ侵攻の影響であることは明白で、ゲリギエフ氏がプーチン大統領とも親しい関係にあることからコンサート直前で指揮者が急きょ交代することになった。

 この判断がゲリギエフ氏によるものなのか、楽団側か、カーネギーホール側によるものなのかは非公表。同氏に代わってカナダ出身のヤニック・ネゼセガン氏(46)が指揮を執ることになっている。

 またゲリギエフ氏は3月5日にミラノのスカラ座で指揮を担当することになっているが、ミラノのジュゼッペ・サーラ市長(63)は同氏に対して「侵攻に対して平和的解決を求める見解を明らかにするように。さもなくば指揮は認めない」とする書簡をすでに送付している。

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2022年2月25日のニュース