渡辺棋王 永瀬王座に103手で開幕2連勝 棋王戦5番勝負第2局

[ 2022年2月20日 05:30 ]

初手を指す渡辺棋王(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第47期棋王戦5番勝負第2局は19日、石川県金沢市で指され、先手の渡辺明棋王(37)=名人との2冠=が挑戦者・永瀬拓矢王座(29)を103手で下し、開幕2連勝を飾った。これで竜王戦を含む自己記録のタイトル9連覇を更新する10連覇に王手をかけた。

 相掛かりの戦型から中盤はやや攻め手に欠いた渡辺だったが、9筋に角を放つ勝負手が奏功し、徐々にペースをつかんだ。最後は5筋に銀2枚づつが向き合う壮絶な形になったものの、「駒が前に出て行ったあたりで調子いいと思った」と手応えを感じ取り、最後は攻め切った。

 12日に終了した第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)では藤井聡太竜王(19)に手痛いストレート負けを喫して失冠したが、棋王戦は現在9連覇中と相性のいいタイトル戦。戴冠30期目を狙う第3局(3月6日=新潟県新潟市)に向けては「2週間ほどあくので、また普段通りに準備をして迎えたい」と話した。

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2022年2月20日のニュース