玉木正之氏 北京五輪「団体戦増加がトラブルの原因」 「男子も女子もあるなら、やる必要ない」

[ 2022年2月19日 11:44 ]

 スポーツ評論家の玉木正之氏(69)が19日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に生出演。北京五輪について、「団体戦の増加がトラブルの原因」と持論を語った。

 北京五輪では前回大会から7種目が増え、そのうち4種目が混合団体競技。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の「男女平等を推進するため、混合団体を増やす」という説明に対し、玉木氏は「男女平等は建前。本音は『国家競争をあおれる団体戦はもうかる』ということ」と反論。その結果、「アスリートへの過度なプレッシャーが生まれ、オリンピック本来の精神をゆがめている」と語った。

 さらに玉木氏は、「一番分かりやすいのは(団体の)フィギュア。点数を足してるだけで、協力し合っているのは心だけ。本当のチームプレーにはなっていない」と指摘。「男子の種目も、女子の種目もあるんだったら、それを一緒にしたからといって男女平等にはならない。やる必要ないでしょ」と言い切った。

 また、見る側の意識にも触れ、「素晴らしいショットを打ったな、とかではなくて、『日本頑張れ』とか、下品な国家意識が凄くあおられる。(選手も)別に日の丸を背負わなくていい。素晴らしいプレーしてくれたら、メダルを取れなくてもいい」とコメント。最後は北京五輪について、「これが本当にオリンピックと呼べるのか、みんなで判断しましょう。私は呼べないと思います」と辛口で締めくくった。

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2022年2月19日のニュース