田中ウルヴェ京氏 ワリエワに対するコーチの叱責に「選手がどう受け止めたのか慎重に考えなければ」

[ 2022年2月18日 16:41 ]

ソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリストの田中ウルヴェ京氏
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 1988年ソウル五輪シンクロナイズドスイミング銅メダリストでメンタルトレーナーの田中ウルヴェ京氏(54)が15日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」にリモート出演。北京五輪フィギュアで、昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場を認められた女子SP1位のカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)がフリーでミスを連発した直後、コーチがワリエワにかけた言葉に言及した。

 ワリエワは、最終25番滑走で冒頭の4回転サルコーは着氷したが、次のトリプルアクセル(3回転半)はステップアウトで手をついた。4回転トーループはステップアウトで、続く3回転トーループは転倒。2本目の4回転トーループも転倒して5位にとどまり、合計224・09点の4位でメダルを逃した。番組では、演技終了後、コーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏がリンクサイドで「なんで気を緩めちゃったの?なんで戦うのをやめたの?説明して。アクセルの後くらいから全然集中できてなかった」とワリエワを叱責する場面を伝えた。田中氏は「コーチの言葉をどのように選手が受け止めたのか、慎重に考えなければいけなくて。コーチの言葉は私たちにとってはもちろん非情な叱責という風に感じますけれど、そもそもワリエワさん自体が何のために勝つのかって言う事をロシアでどのようにして教えられてきたのか、そこまで深い話だと私は考えています」とコメント。

 さらに「ほんとにワリエワさんの演技を見ていて私自身は心が痛みました」といい、「本来はフィギュアスケートの後の人生がすごく長いのに、フィギュアスケートで学んだことを次の人生でしっかり役立てていただきたいはずなのに。本来のフィギュアスケートが何だったのかって考えるとほんとに何とも言えない気持ち」と語った。

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