ぼんちおさむ 超多忙だった漫才ブームの渦中で味わった大空の恐怖「引き返せー」

[ 2022年2月4日 19:18 ]

「ザ・ぼんち」おさむ
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 漫才コンビ「ザ・ぼんち」のおさむ(69)が4日、FM大阪「シャンプーハット恋さんのFriday Music Show(笑)」(金曜後3・00)にゲスト出演。漫才ブーム当時の思い出を語った。

 日本列島を笑いに巻き込んだ漫才ブームが到来したのは今から42年前の1980年頃。その中心に、おさむとまさとの「ザ・ぼんち」は君臨していた。演芸番組やバラエティだけでなく、「恋のぼんちシート」の大ヒットで歌番組でも活躍。「当時、ダブルブッキングは当たり前だったんですか」の質問に、「もっともっとひどい。トリプル(ブッキング)になったりとかもあったし」と事もなげに口にした。

 おさむによると、当時の吉本興業は本社のスケジュールを鉛筆で書いていたそうで、劇場、テレビ、営業の担当者がそれぞれの欄に「ザ・ぼんち」と書いて“身柄”を押さえたつもりになっても、後から別の担当者が断りもなく消して、他の仕事を割り当てることが日常茶飯事。「みんな、ぼんちが欲しかったわけですよ」と、おさむはいう。

 ある日、甲府と静岡で、午後1時からの仕事がかぶったことがあった。甲府は他の出演者もいる漫才の舞台で、静岡は単独ショー。まず甲府で午後1時前に出番をこなした後、マネージャーに誘導されてついていくと、グラウンドにヘリコプターが待機。30分かけて静岡に着いて、歌と漫才をこなすと、再びヘリコプターで甲府へ逆戻り。そこで「事件」は起きた。

 「天候が悪くなっててね。山の頂上付近まで来ると、操縦士の人が首を傾げててね。“どないしたん”って聞いたら、“(着陸する)自信がないんですけど”って。“レーダーは?”って言うと、“普段、農薬撒いているヘリなんで、レーダーついていないんですよ”って言うから、“引き返せー”って」

 静岡に戻って話が終わりかと思えば、甲府の会場で「ザ・ぼんちが顔だけでも見せてくれるので」とアナウンスされていたため、タクシーで約4時間かけて移動。約100人ほどの観客が待っていたそうだ。
 

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2022年2月4日のニュース