ミャンマー出身の渋谷ザニー氏 彭帥の北京五輪開会式登場の可能性に「彼女を知らない国民が多いので」

[ 2022年2月4日 10:35 ]

フジテレビ社屋
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 ミャンマー出身で8歳の時に日本に亡命したデザイナーで国連UNHCR協会広報委員の渋谷ザニー氏が4日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。同日に行われる北京五輪の開会式に、中国の元副首相に性的関係を強要されたと告白後、一時消息不明となった同国の女子テニス選手、彭帥(ホウ・スイ、36)が登場する可能性が専門家の間で取りざたされていることに言及した。

 現代中国の政治などを専門とする大阪工業大学工学部教授の川田進氏によると「開会式の会場のどこかにいる可能性はある」という。中国は新疆ウイグル自治区などの人権問題で国際的な批判を浴びており「開会式に登場させるメリットは大きい」と指摘する。彭帥は昨年11月にSNSで告白後、行方不明となり世界中は騒然。心配が広がる中、バッハ氏は彭帥とビデオ通話をして安否確認を行ったと発表。強引に五輪開催に向け、騒動の火消しに走ったとして批判された。バッハ氏は3日、北京でのIOC総会後に会見し、彭帥と北京冬季五輪期間中に会談すると明らかにしている。

 ザニー氏は「正直申し上げて今季の北京五輪っていうのは、習近平体制の維持、そして安定的な3期目に突入する栄光の祭典なわけですよ」と言い、「ここに対して彭帥を出すっていうのは、彭帥の五輪になってしまう。また、中国っていうのは10億人以上を抱えているので、その中で、情報統制の中で彼女のことを知らない国民が大多数なんです。誰?彼女がなぜフィナーレ?となってしまわないように、うまくこの演出面で考えて、絶対的に中国共産党の栄光と繁栄、そして新時代、またコロナ禍っていう大変な時期にこれだけのものを成功させたという演出には彼女を持ってこないように思われます」と自身の見解を述べた。

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2022年2月4日のニュース