「鎌倉殿の13人」胸熱ラスト 頼朝&義時“奇妙なバディ”誕生!ついに本音 2週連続トレンド世界1位

[ 2022年1月16日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第2話。義時(小栗旬)にだけ“腹の内”を明かした頼朝(大泉洋・右)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は16日、第2話が放送された。ラストに主人公・北条義時(小栗)が源頼朝(大泉洋)から本音を打ち明けられ、歴史の表舞台に駆り出される出発点となる胸熱展開。制作統括の清水拓哉チーフ・プロデューサー(CP)は「奇妙なバディ」と評した。オンエア中から「#鎌倉殿の13人」が2週連続でツイッターの世界トレンド1位となる大反響を呼んだ。

 <※以下、ネタバレ有>

 希代のヒットメーカー・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第2話は「佐殿の腹」。罪人・源頼朝(大泉)を処断しようと兵を率いて迫る伊東祐親(浅野和之)。しかし、北条義時(小栗)の父・時政(坂東彌十郎)が頼朝をかばって対立。両勢力が一触即発の状態となる中、平清盛(松平健)を後ろ盾に相模の武士団を束ねる大庭景親(國村隼)が現れる。一方、目まぐるしい展開に振り回される義時は、姉・政子(小池栄子)らの助けを受けて頼朝と富士の山裾にいた。だが、それも束の間、弓矢が放たれ、緊張が走る…という展開。

 矢を放ったのは、相模の有力武士・山内首藤経俊(山口馬木也)。経俊の母は頼朝の乳母という間柄。経俊は頼朝の力になることを約束した。

 景親が仲裁に入り、北条家と伊東家は手打ちに。そして、頼朝は義時に兄・宗時(片岡愛之助)への伝言を託した。「そなたの兄に伝えてほしい。わしに多くを望むなと。わしは兵なぞ挙げん。決めた。戦は苦手じゃ」

 さらに、政子と三島明神へ参拝に出掛けた頼朝は、一族を平家に滅ぼされ、14歳にして流罪になった過酷な人生を告白。「伊東の八重のことは存じておるか。八重は私の子を産んでくれた。私にとってはかけがえがなかった。支えであった・しかし、そのせいで八重を苦しめることに。同じ過ちを繰り返したくはない。政子殿に八重のような思いはさせたくないのだ」。政子は頼朝の手を取り「あの方の代わりはできません。でも、私なりに佐殿をお支えしとうございます」。頼朝は「政子殿。生きていたからこそ、今、私はここにいる。政子殿と知り合うこともできた。生きながらえて良かったと、これほど深く感じたことはないぞ」。2人は手と手を重ね合い、政子の目が潤んだ。

 その後、義時は頼朝と政子が出掛けたという湯河原へ。政子は八重に会いに行き、不在。頼朝が一人、朝湯に入っている。

 義時「姉をどうされるおつもですか。佐殿は馬を換えるように、八重殿から姉に乗り移ろうとされている。とても承服できません。姉を渡すわけにはいきません!」

 頼朝「誠、きょうだい思いの良い弟よの」

 義時「出ていってください、北条から」

 頼朝「(立ち上がり)伊豆に流されてきた時、わしは一人だった。藤九郎(安達盛長=野添義弘)のように身の回りの世話をしてくれる者はいる。比企尼のように、何かとわしのことを気遣ってくれる者もいる。しかし、わしには身内がおらん。いざという時に力になってくれる後ろ盾がおらん。伊東の者たちがそうなってくれることを望んだ。考えが甘かった。そこに北条が現れた。もう失敗は許されない。わしには時がない。わしは北条の婿となり、北条を後ろ盾として、悲願を成就させる。それゆえ、政子殿に近づいたのだ」

 義時「悲願…?」

 頼朝「おまえだけには話しておく。いずれ、わしは挙兵する。都に攻め上る。憎き清盛の首を取り、この世を正す!」

 義時「(立ち上がり)お待ちください」

 頼朝「法皇様をお支えし、この世をあるべき姿に戻す!そのためには政子が、北条が欠かせぬのだ!良いな、事は慎重に運ばねばならん。このことは兄にも話すな。小四郎、おまえはわしの頼りになる弟じゃ」

 義時「ははーっ」

 ついに明かされた頼朝の“腹の内”。ここに頼朝&義時の“奇妙なバディ”が誕生した。

 SNS上には「あの終わり方は熱すぎる」「熱い義兄弟の約束が」「頼朝が伊豆に流されて初めて信用した人物が義時か。熱いね」「悲願のためなら政子にも近づく頼朝。腹黒かった」「ホント、この頼朝は人たらしだよ」などの声が相次いだ。

 全体の構想について、清水CPは「ある種、頼朝と義時は不思議な形のバディといいますか。義理の兄弟なわけですよね。田舎の平凡な武家の次男坊だった義時は、頼朝が転がり込んできたことから急に歴史の表舞台に引っ張り出される形になった人。のちに、ある意味、頼朝をしのぐ大政治家、大権力者になっていくプロセスは相当ドラマチックで、頼朝の影響は計り知れない。そこをきちんと描かないと、逆に義時本人が歴史のメインステージに立った時、説得力がなくなるんじゃないか。頼朝と義時の奇妙なバディをじっくり描こうという構想です」と明かした。

 【佐殿(すけどの)】平治元年(1159年)の平治の乱に際し、頼朝が「右兵衛権佐(うひょうえのごんのすけ)」という官位に就いたことに由来(公式サイトから)。

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