二木芳人氏 オミクロン株対策「このウイルスそのものの特性っていうのがまだ見えないところもある」

[ 2022年1月14日 14:04 ]

フジテレビ社屋
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 昭和大医学部の二木芳人客員教授(感染症学)が14日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。東京都の小池百合子知事が13日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の広がりによる感染急拡大を受け、行動制限に向けた新たな判断基準を明らかにしたことに言及した。

 東京都が6919床確保している病床の使用率が20%に達した段階で、まん延防止等重点措置の政府への要請を検討、緊急事態宣言は50%で要請する。13日の新規感染者は3124人で、病床使用率は15・1%。小池氏は報道陣の取材に「急速に医療資源が逼迫する可能性がある」と警戒感を示した。

 二木氏は、「この20%が正しいのか、50%が正しいのかってのは恐らく新しいウイルスですし、今までとはずいぶん感染のパターンも違いますから、どれが正解かっていうのは分からないと思いますね。ただ大事なことは今までと同じようなまん延防止と重点措置の中身とか緊急事態宣言だから全部止めるんだとかいうことではなくてですね、このオミクロンっていうものが今までのウイルスと違うってことを見据えた上で科学的な効果的な感染防止対策というようなものを徹底していくということが重要だと思いますね」と自身の見解を述べた。

 MCの谷原章介が「病床使用率はあくまでやっぱり重症病床とは違って、医療ひっ迫の方への影響を考えた病床使用率なんですね?」と聞くと、二木氏は「そうですね。いわゆる新規感染者数だけでうんぬんするのではないという最近世論も強いですから、そういう意味でこちらの方に絞ってこられたんだと思いますけれども、なかなかそれが正解かどうかは分からないですね」と言い、「このウイルスそのものの特性っていうのがまだ見えないところもあります。1番心配してるのはやはりお年寄りとか弱い方に感染が広がった時に本当に軽症で済むならいいんですけれども、そのへんをちょっと見ないといけませんね」と話した。

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2022年1月14日のニュース