二木芳人氏 東京都コロナ1週間後1万人の試算に「今から3回目打っても恐らく間に合わない。そうすると」

[ 2022年1月14日 12:41 ]

フジテレビ社屋
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 昭和大医学部の二木芳人客員教授(感染症学)が14日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。東京都の小池百合子知事が13日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の広がりによる感染急拡大を受け、行動制限に向けた新たな判断基準を明らかにしたことに言及した。

 東京都が6919床確保している病床の使用率が20%に達した段階で、まん延防止等重点措置の政府への要請を検討、緊急事態宣言は50%で要請する。13日の新規感染者は3124人で、病床使用率は15・1%。小池氏は報道陣の取材に「急速に医療資源が逼迫する可能性がある」と警戒感を示した。

 二木氏は、都が13日開いたモニタリング会議では、現在の増加ペースが続いた場合、直近7日間平均の新規感染者数が13日の約1503人から、20日時点で9576人になるとの試算が専門家から報告されたことに「これ現実的な数字だというふうに思います」と指摘。「肌感として感じるのは、おそらくかなり早いだろうと。3月、4月にピークというお話もありましたけど、それよりももっと早いペースでピークに達するんじゃないかなと。これは海外の増え方を見ていますと米国でも欧州でも小さい波を繰り返しながら来たのが、今回のオミクロンに関するヤマだけはケタが違うんですね。垂直に上がってますね。こういうことは今までなかったです」と説明した。

 また「もう1つびっくりすることは世界中一斉に起こっているんです。ですから今は南アメリカ、ブラジルとかそういう所まで増えだしてますので今までとはかなり様相が違いますよね」と言い、「ですからそういう意味で、日本の場合は、ちょっとほかの地域とはいろいろバックグラウンドが違いますよね。ですからいろいろ感染対策をするっていうのはいい部分なんですけど、いわゆるブースターショット3回目、これが遅れちゃいましたよね。ですから、このヤマを抑えるには今から3回目打っても恐らく間に合わない。そうするとどこまで増えるかっていうのはここ1、2週間の間に見えてくるんじゃないかと思いますね」と自身の見解を述べた。

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2022年1月14日のニュース