「鎌倉殿の13人」初回平均視聴率17・3% 関係者「回を重ねるごとに伸びる可能性十分」

[ 2022年1月12日 05:30 ]

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主演を務める小栗旬
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 9日に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)の初回の平均世帯視聴率は、17・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。前作「青天を衝け」の20・0%から2・7ポイントのダウンとなったが、横並びの時間帯ではテレビ朝日系「ポツンと一軒家」の13・6%を上回ってトップとなった。

 今作は小栗旬(39)演じる鎌倉幕府2代執権・北条義時を主人公に、源平合戦や鎌倉幕府成立後の権力闘争を描く。脚本をヒットメーカーの三谷幸喜氏(60)が務め、初回放送から関連語がツイッターのトレンドに浮上するなど、視聴者は三谷ワールドにくぎ付けとなった。

 第1話で斬新だったのは、前後半で異なる雰囲気で描かれたこと。前半はコメディータッチ。義時の父・北条時政(坂東彌十郎)が発した「首チョンパ」という言葉など現代風のやりとりに加え、ヘラヘラした源頼朝(大泉洋)や、頼朝の気を引こうとする北条政子(小池栄子)のコミカルな演技が話題になった。

 一方で後半はトーンが一変。頼朝の息子の殺害シーンなど、武士の世界の冷酷な面を緊張感たっぷりに描いた。硬軟のコントラストが強い三谷脚本は、今後の展開にも期待が持てそうだ。

 これまでの大河では、戦国時代をテーマにした作品が高視聴率となる傾向にあったが、同局関係者は「多様な視聴形態が選択肢にある中、鎌倉というなじみない時代で高い数字となった」と手応え。「今後、回を重ねるごとに視聴率が伸びる可能性も十分にある」と指摘している。

 同局によると、総合で1771・9万人、先行放送されるBSプレミアムで443・0万人、合計で2083・1万人が視聴した。また同局のインターネットサービス「NHKプラス」のリアルタイムや見逃し配信で視聴した人も多く、放送翌日までに前作比で2~3倍のサイト訪問者数となったことも明らかになった。

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