「ドライブ・マイ・カー」今度はGグローブ賞受賞 アカデミー賞に“王手”

[ 2022年1月11日 05:30 ]

映画「ドライブ・マイ・カー」主演の西島秀俊と三浦透子(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
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 濱口竜介監督(43)の映画「ドライブ・マイ・カー」が、9日(日本時間10日)に発表された「第79回ゴールデン・グローブ賞」の非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞した。日本映画では1960年、市川崑監督の「鍵」以来62年ぶり。同賞はアカデミー賞に直結するといわれるだけに、戴冠に王手をかけた形だ。

 前日の全米批評家協会賞での作品賞を含む4冠に続く快挙。昨年のカンヌ映画祭の脚本賞から始まった受賞ラッシュは、これで「42」に達した。

 アカデミー賞では国際長編映画賞の対象作品15本に入っており、昨年11月から米国でも公開され作品賞のノミネート条件も満たしている。ノミネート発表は2月8日。「おくりびと」以来、13年ぶりの国際長編映画賞、日本映画初の作品賞に向け視界は開けた。

 ◇鍵 谷崎潤一郎の同名小説の映画化。1959年公開。二代目中村鴈治郎さん演じる京都の古美術商・剣持と、京マチ子さん演じる妻の郁子を中心に愛憎渦巻く関係性を描く。過激な愛欲描写から公開当時は成人映画に指定され、18歳未満の観賞が制限された。編集テクニックを駆使したリズム感あふれる映像の評価は高く、市川監督は59年度の第10回ブルーリボン賞で監督賞を受賞。作品は60年の第13回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた。

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