トップ棋士たちの2022年抱負 佐藤天彦九段「人の心を動かすようなものを追求していきたい」

[ 2022年1月7日 17:52 ]

佐藤天彦九段
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 将棋の佐藤天彦九段(33)、広瀬章人八段(34)、糸谷哲郎八段(33)、稲葉陽八段(33)らトップ棋士14人が、都内のスタジオで行われたABEMAの収録に参加し、新年の抱負を語った。

 ◆佐藤天九段「人の心を動かすようなものを追求していきたい」

 新年に際し優美な折りの入った美しい和服を披露した佐藤天九段。一年の目標は「もっと勝ちたい」とシンプルなものだった。「将棋を指すに当たり、技術面と、音楽や絵画などの達人なら誰もが到達するような普遍的な方法論、どちらも探究していきたい思いがある。人の心を動かすようなものを追求していきたい」と独特かつ熱い胸のうちを披露した。

 ◆広瀬八段「時代に遅れないように」

 例年よりも早く新年3日に指し初めをしたという広瀬八段。子どもの誕生や引っ越しなどを経て「ちょっとずつ勉強できる環境が整ってきた」とほっとした様子だった。目標は変わらず「タイトル戦出場」。新しいAIソフトを使った研究環境も整備し「時代に遅れないように」と気合は充分だ。「まずは対局数を少しでも一局でも増やしたい。地道に頑張りたいです」とした。

 ◆糸谷八段「今年はとがった結果を」

 昨期の棋王戦挑戦者だった糸谷八段。渡辺明棋王に1勝3敗で奪取を阻止された。「勝ってはいるが、目立つ成績を上げられなかった。今年はとがった結果を残したい」と闘志を燃やした。昨年末にはプロ入り後初となる王位リーグ入りも決めた。「リーグに入れたので結果を残して、あわよくば挑戦したいですね」と笑顔を見せた。

 ◆稲葉八段「長い持ち時間の将棋でも結果を」 

 昨年1月に結婚を発表した稲葉八段。「幸せ?否定はできないですよね」と満面の笑みを浮かべた。3月にはNHK杯で悲願の初優勝を達成。「持ち時間の短い棋戦で結果を出せたが、今年は長い持ち時間の将棋でも結果を出したいですね」と意欲を語った。

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