平原綾香 最愛の父の旅立ちから2日「立っているのも精いっぱい…」も天国へ魂の歌声届けた 気丈にMCも

[ 2021年11月28日 22:58 ]

平原綾香
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 歌手の平原綾香(37)が、父で日本を代表するサックス奏者の一人である平原まこと氏が胃がんのため69歳で死去してから2日後の28日、オンラインコンサート「TOKYO JAZZ」にMCとして生出演。アーティストとしても2曲を歌いあげた。

 最愛の父が天国に旅立ってから、わずか2日。「音楽で世界を旅するフェス」をテーマに世界中のアーティストが出演し、今回で節目の20回目の開催となった「TOKYO JAZZ」の生配信コンサートで気丈にMCを務めた。

 場所は「家族で何度も来て、父とも一緒に出演した」思い出のブルーノート東京。この日、平原はアーティストとしても出演し2曲を披露した。生配信フェスの最後には「私は本当に、こうやって今日ここに来るのが本当は、実は、精いっぱいで、立っているのも精いっぱいな気持ちでいっぱいでした。というのも、一昨日、私の父平原まことが、天国に旅立ちました。たくさん愛情を注いでもらって、私にとって、最愛で最高の父でした。生前はたくさんの音楽仲間から愛してもらって、そしてアーティストの方々にたくさん愛してもらって、ファンの方々も支えてくださって本当にありがとうございました。今日はいろんな思いを込めて歌いたいと思います」とあいさつ。父がサックスプレーヤーとしてサポートメンバーを務めていた安全地帯の玉置浩二が書き下ろした、思い出の詰まった「Muscat」を思いを込めて歌い上げた。

 「TOKYO JAZZ」のチャットやツイッターには「綾香さん、がんばって」「平原さんがんばれ」「綾香さんの声、お父様に届け~」「涙がこみあげてくる…お父様にもきっと届いたよ」「あふれる思いが伝わります」などの声がたくさん寄せられた。

 26日に自身の公式サイトで「みなさまへ」とし「日頃より平原まことを応援していただき心から感謝を申し上げます。マルチサックスプレイヤー平原まことは2021年11月26日(金)午前1:40旅立ちました」と報告し「父は、私にとってサックスの師匠であり私の歌のルーツであり、最愛で、最高の父でした。まだ実感がありません。ずっと心の中に父が生きています。私は、父のサックスが大好きです。そして、父の音楽が大好きです。これからも、父がのこしてくれた音楽を聴き続け教えてもらったことを大切にしていきます」と最愛の父への思いをつづっていた。

  平原まこと氏は サックスを中心にクラリネット、フルートなど8種類以上の楽器を吹きこなし、クラシックからジャズ、ロックまでジャンルを問わない名プレイヤー。服部克久率いる東京ポップスオーケストラでカーネギーホール公演、宮川泰と名匠「宮川組」でシカゴ公演など、数多くのコンサートで成功。さだまさし、谷村新司、玉置浩二ら多数のミュージシャンのレコーディングやライブに参加した。

 2001年前期のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」のクラリネット、サックス、フルートの演奏を担当。アニメ「クレヨンしんちゃん」「ルパン三世」「機動戦士Ζガンダム」、スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」、三谷幸喜氏(60)作・演出のミュージカル「オケピ!」などにも参加した。
 

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