小野泰輔衆院議員 “文通費1日100万円”問題提起の理由「国民のために…がないならバッジ外すべき」

[ 2021年11月25日 21:11 ]

小野泰輔氏
Photo By スポニチ

 日本維新の会の小野泰輔衆院議員(47)が25日、BS-TBS「報道1930」(月~金曜後7・30)に生出演し、国会議員に月100万円が支給される文書通信交通滞在費(文通費)についてコメントした。

 この日は同じ新人の立憲民主党・吉田晴美衆院議員(49)、自民党・鈴木英敬衆院議員(47)とともに出演。10月31日に投開票された衆院選で新人、元職の議員が在任1日にもかかわらず満額の100万円が文通費として支給されていたことについて、小野氏は12日、自身のブログで「国会の常識 世間の非常識」と違和感を訴えた。この問題提起が呼び水となり、政府が制度改正を進める方針を示した。

 訴えた理由について、小野氏は「素直な気持ちというものを出さないと」と話し、「『自分の思ったことを国民のためにやる』という思いがないなら(議員)バッジを外すべきだと思う」と使命感を口にした。

 元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏は、領収証の提出が義務づけられていない文通費のブラックボックス化を指摘しつつも、「文書、交通、滞在費以外にも使えると知って、これまで借金しなければいけなかった部分に文書費を充てることができ、ある意味助かったなと思った」と議員時代の本音を吐露している。小野氏は「充実した政治活動には文通費は有効に使いたいと思っています」と誓いを口にしつつ、「横粂さんのコメントは、私も、みんなも正直思っていることで、『以外』というところってどうなの?っていうのは我々気になっているところ」と話した。

 文通費の今後については「何に使うのかという話と、領収書というものが必要なの?必要じゃないの?というところはっきりさせる(ことが必要)」と改正の必要性を訴えた。維新の議員は義務づけられていないものの、使い道を国民に公開しており、「批判が来てもとりあえずちゃんとオープンにして国民の税金を政治家がどう使っているのか、最低限やるべきだと思う」と、使い道の取り決めを提案した。

 今回は10月の活動がわずか1日だったため、問題が顕著に浮かび上がった。小野氏は「私が問題提起したのは、シンプルに『10月分はちょっともらえないよね』というところだけだった」と謙遜しつつも、「その後どうすべきかは私が言うべきではなくて、先輩議員も含めて(すべき)」と議員全体の問題だとした。

続きを表示

2021年11月25日のニュース