橋下徹氏 IOCバッハ会長に「勘違いし過ぎ。確実に中国の代弁者になってる」女子テニス選手問題で

[ 2021年11月22日 10:49 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が22日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。国際オリンピック委員会(IOC)が21日に、中国の元副首相に性的関係を強要されたと訴えた同国の女子テニス選手、彭帥さんの安否が懸念される問題で、バッハ会長が同選手と30分間にわたりテレビ電話で通話し、無事を確認したと発表したことに言及した。

 IOCは「北京の自宅で安全かつ元気にしているが、今はプライバシーを尊重してほしい、と彼女は説明した」と疑念の打ち消しに努めた。来年2月の北京冬季五輪の開催に響きかねないと判断した中国当局がIOCと連携して事態の収拾に乗り出した格好。ただ詳細な経緯は不明で、国際社会が納得するかは不透明な状況になっている。

 橋下氏は「無事を願ってますけど、ちょっとIOCが政治的過ぎるんですよ。東京五輪の時にも僕はバッハ会長に対してはかなり批判しましたけど、国家の政治的なリーダーと同じような態度、ふるまいは勘違いし過ぎ。確実に中国の代弁者になってる」と指摘し、「世界各国は政治がもう今は彭帥選手の行方に注目して、中国とかなり政治的な対立状況になる中で、IOCが間に入るんだったらIOCがきちんと動画を公開するとか、ないしはIOCってのは、北京五輪をお金をもらって開催したい当事者なので、そうではない西側諸国の方の何か政治なり専門委員会なり第三者的な立場の者が彭帥選手ときちっとコミニューケーションをとれている場面を公開するとか何かやらないと。IOCは中国の代弁者になってしまうんじゃないのかな」と自身の見解を述べた。

 そして「あまりにも五輪が政治色を帯びすぎると、政治に巻き込まれちゃう。僕は五輪はやってもらいたいですよ、選手のために。でも政治に巻き込まれないためにも、政治的に中立にならないといけない。だからバッハ会長、IOCはとにかく彭帥選手の安全性をもっと客観的にオープンにできるように努力してもらいたいですね」と話した。

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2021年11月22日のニュース