「青天を衝け」撮了 吉沢亮 コロナ禍1年半完走「いい経験」大河史上最長?渋沢栄一13~91歳演じ切る

[ 2021年11月9日 14:05 ]

主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」のクランクアップを迎え、花束を受け取る吉沢亮(C)NHK
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 俳優の吉沢亮(27)が主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜後8・00)の全撮影が8日、東京・渋谷の放送センタースタジオで終了した。9日、同局から発表された。吉沢は約1年半にわたったコロナ禍での長丁場の収録を無事完走し「すごく自分にとっていい経験になりました」とクランクアップの心境。吉沢は実業家・渋沢栄一の13歳から91歳までを演じ切り、老年期のビジュアルも公開。制作統括の菓子浩チーフプロデューサーは「恐らく大河史上最長ではないでしょうか?志士から幕臣、新政府から実業家、どのステージの栄一もとても魅力的で圧倒されました」と絶賛した。最終回(第41話)は12月26日。

 番組公式ツイッターも「1年4カ月の撮影をすべて終え、『青天を衝け』昨日、無事にクランクアップいたしました~~!!吉沢亮さん、渋沢栄一を演じ切りました。まだまだ続く、エネルギッシュな栄一の人生を、最後まで楽しんでいただけるとうれしいです」と報告。

 大河初出演にして初主演の吉沢は、昨年7月末にクランクイン。同局を通じて「『青天を衝け』、クランクアップいたしました。約1年半の撮影期間でしたが、本当にたくさんのことを学ばせていただいて、そして、すてきな出会いをたくさんさせていただいて、すごく自分にとっていい経験になりました。そして何より『青天を衝け』を見ていただいている皆さんが応援してくれたことで、最後まで走り抜けられたのかなと思います。撮影は終了いたしましたが、栄一たちの物語はまだまだ続きます。最後まで見守っていただけたらうれしく思います」と感謝した。

 制作統括の菓子浩チーフプロデューサーは「無事にクランクアップの日を迎えられて感慨無量です。すべてのキャスト、スタッフの皆様に感謝します。コロナ禍での収録という大変厳しい状況の中、大森美香さんの力強い脚本を道しるべに、キャスト、スタッフ、みんなの力を結集して進んでまいりました。中でも、吉沢亮さんには13歳から91歳までの渋沢栄一を演じていただきました。恐らく大河史上最長ではないでしょうか?志士から幕臣、新政府から実業家、どのステージの栄一もとても魅力的で圧倒されました。自分たちの作っているドラマなのに、その主人公の言葉や行動に勇気づけられるという経験を何度もしました」と称賛。

 「『青天を衝け』を支えてくださった皆様、そして「青天を衝け」をご覧いただいている皆様、本当にありがとうございました。最終回まで渋沢栄一は走り続けます。どうぞ最後まで『青天を衝け』をよろしくお願いします」。

 大河ドラマ60作目。大ヒットした2015年後期のNHK連続テレビ小説「あさが来た」などを手掛けた大森美香氏(49)が大河脚本に初挑戦するオリジナル作品。主人公は24年度上期に20年ぶりに刷新される新一万円札の顔としても注目され、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一(1840―1931)。約500の企業の育成に関わり、約600もの社会公共事業に貢献。晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれた。

 幕末から明治へ。時代の大渦に翻弄され、挫折を繰り返しながらも、栄一が青天を衝(つ)くかのように高い志を持って未来を切り開く姿を描く。タイトルは若き栄一が藍玉を売るため信州に旅した時、険しい内山峡で詠んだ漢詩の一節から採った。

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