「おかえりモネ」総合視聴率 関東21・8% 地元・仙台好調27・1% 録画は「おちょやん」上回る

[ 2021年11月8日 12:05 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」のロゴ(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務め、10月29日に本編最終回(第120話)を迎えたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の期間平均(全120話)の総合視聴率(世帯)が8日、同局から発表され、関東地区は21・8%だった。リアルタイム視聴率は16・3%、タイムシフトは視聴率6・7%。

 ドラマの舞台となった地元・仙台地区はリアルタイム視聴率19・6%、タイムシフト視聴率10・2%、総合視聴率27・1%。3指標とも関東地区を上回り、好調だった。

 前作「おちょやん」は関東地区がリアルタイム視聴率17・4%、タイムシフト視聴率6・5%、総合視聴率22・6%。「録画再生率」「録画視聴率」とも呼ばれるタイムシフト視聴率に関しては「おかえりモネ」が「おちょやん」を上回った。

 ビデオリサーチ(東京都千代田区)が2016年10月3日から新たな視聴率調査を開始。録画機器の性能向上、スマートフォンなどを使用したスマートデバイスによるテレビ視聴など、多様化した視聴形態に即した視聴率算出が近年の課題だったが、検討を重ね「総合視聴率」「タイムシフト視聴率」を新しい指標として採り入れた。

 総合視聴率とは、リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率(録画機器などで放送後7日以内、168時間以内に視聴)の合計(重複は差し引く)。

 同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」においては昨年4月サービス開始以来、「おかえりモネ」が歴代朝ドラのうち最も多く見られた作品に。百音(清原)と菅波(坂口健太郎)の気持ちが通じ合った第80話(9月3日放送)が、歴代朝ドラのうち最も多く見られたエピソードとなった(同時と見逃し配信7日間)(10月28日現在)。

 有料配信サービス「NHKオンデマンド」においても、第80話が今年度に有料配信したNHKの全番組のうち、最多視聴数を獲得(10月28日現在)。SNS上の盛り上がりに伴い「おかえりモネ」を初回から見るため加入者が増加。リアルタイムの世帯視聴率こそ苦戦したものの、SNS上の反響は大きく、NHKは「これまでの連続テレビ小説にはない形で、NHKのデジタルサービスも含め『広く、そして深く』見ていただきました」と総括。配信は好調だった。

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」などやテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達氏が手掛けたオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描いた。

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