若村麻由美 「役者は生涯修行です」尊敬する大物俳優からのメッセージに涙「神様になりつつあります」

[ 2021年10月31日 14:44 ]

女優の若村麻由美
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 女優の若村麻由美(54)が30日放送のTBS系「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。無名塾時代を振り返った。

 若村は17歳の時に俳優・仲代達矢(88)が主宰する「無名塾」の舞台を見て感銘を受け、18歳で導かれるように入塾した。先輩には益岡徹(65)や役所広司(65)らがいたが、「うちは先輩方は本当に凄く優しくて。仲代さんが『先輩が優しいのが良くない』って怒られたことがあります」と語った。

 仲代の芝居に対する基本理念を聞かれると、「人間修行であると、役者というものは。(無名塾は)ここで巣立って、でもまたもう一度基礎に戻って。また学びたい時に戻って来られるような、そういう場所であるって」と明かした。仲代から言われて覚えていることには「公の道を歩くときは、道の端っこをすまなさそうに歩きなさいって言われてました。こうして皆様の前に顔を出してお仕事をさせていだくので、普段の人間としての慎ましさみたいなものを忘れるなということなのかなと思うんですけど」と続けた。「言われた時は純粋に守って、道の端を歩きすぎて、ここはいつもざらざらの壁で…」とも話して笑わせた。

 番組では仲代からのメッセージも読み上げられた。「若村が無名塾に入ったとき、勘のいい子だと思いました。自分の周りで何かが起きた時、それに対する反応ですね。その反応が新鮮だったり、生き生きしていたり、すごく鋭敏だったりする。それが役者として伸びる素質だからです。役者は生涯修行です。棺のふたが閉まるまで、その精進を続けてもらいたいと思います」との言葉が送られた。

 若村は涙ぐみ、「仲代さんと奥さま(宮崎恭子さん)がおられなかったら、私はここには絶対にいないので、本当に今でも敬愛する、尊敬するし、大好きな師匠ですね」としみじみ。「仲代さん、今年89歳になられるんですけど、ご自身も今、舞台稽古中で。これから全国公演されるんです。本当に凄すぎで、私にとっては演劇の父と思ってたんですけど、神様になりつつあります。本当にありがとうございます」と感謝した。

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2021年10月31日のニュース