DJ松永 下積み時代のCD制作裏話…宣伝文句も自筆「『1枚目にして傑作』って第三者が書いたみたいに」

[ 2021年10月29日 16:45 ]

「Creepy Nuts」のDJ松永
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 ヒップホップユニット「Creepy Nuts」のDJ松永(31)が、28日深夜放送のテレビ東京系「考えすぎちゃん ON TV~ワンクールだけの大冒険」(木曜深夜1・30)に出演し、駆け出し時代の音楽活動について語った。

 ファーストサマーウイカ(31)、お笑いトリオ「ハナコ」岡部大(32)らと、オーディションについてトーク。ヒップホップ界の事情について聞かれた松永は「ないないない。ヒップホップはオーディションなんて文化、ないわけ」と説明した。

 DJの国際大会に優勝経験を持つなど、世界を代表するDJとして知られるが、CDデビューまでの道のりは遠かったという。最初に作ったアルバムは、自主制作。「バイトで100万くらいためて、頼んでお金払って、レコーディングとかして、ミュージックビデオとかも作って、自分でプレス会社に頼んでデザインを作ってもらって、入稿して。バーン作って。全部、自主で」と振り返った。

 音楽やジャケット作りだけでなく、販促用のリリースまで自分で書いたという。「帯の文章とかも、『1枚目にして傑作』って、あたかも第三者が書いたみたいなのを書いて。帯を作って、自分のプロフィルも『若手DJの日本台頭である』みたいなことを自分で書いて、20歳くらいで」。組んだラッパーとの金銭トラブルなどもあり、売り上げは赤字。「ヒップホップ業界でやっていくって大変なんだな」と痛感したことを明かした。

 その後は音楽業界各社に、デモ音源を送ってデビューを目指す作戦に移行。「片っ端に全部メールでデモを送りつけて」。さらに「モデル事務所とかにも送ってましたもん。LDH(EXILEなどの事務所)にも送ってて。わけ分かってないから」と笑って振り返った。

 なりふり構わぬ作戦が功を奏し、「50発くらい送ったら1個くらいあるだろうと思って…と思ったら本当に1個来て」。松永に興味を持ち、声を掛けてくれた制作会社があったという。「お金を出してくれて、ラッパーを呼んでくれて、アルバム出させてくれた。あれはでかかったですね」と感謝を口にした。過去の苦い経験を生かし、「いいラッパーと組みました。かっこいい、かつ連絡が取れる、ぼらない、法律を順守するラッパーを選んで作りましたけど」と明かし、笑わせていた。

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2021年10月29日のニュース