「おかえりモネ」清原果耶ラストコメント 膨大台詞に尻込みも「鍛錬」百音に愛着「しぶとくなりました」

[ 2021年10月25日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインを務めた清原果耶(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)も残り1週間と大詰め。清原が約11カ月にわたった撮影を振り返り、今作への思いを明かした。清原のコメントはこれがラスト。若手屈指の実力派も、膨大な台詞量に「本当に大変でした」と苦労。当初は「おお~~……!」と尻込みしたが「鍛錬だ!」と乗り越えた。故郷・気仙沼に戻り、地元密着型の気象予報士に挑む主人公・百音については「人のために行動できるモネは本当に素敵。そんな人物に出会えて幸せですし、演じることにとてもやりがいがありました。1人の人として、モネは本当に成長したんだなと思います。“しぶとく”なりましたよね」と愛着を示した。

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 昨年9月28日に登米ロケでクランクイン。今年8月31日に最後のスタジオ収録。9月3日に気仙沼ロケでクランクアップを迎えた。

 最終週(第24週)(10月25~29日)は「あなたが思う未来へ」。菅波(坂口健太郎)がついに気仙沼へやってきた。たまたま、その場に居合わせた亮(永瀬廉)は、菅波に“ある問い”を投げ掛ける。そして、いよいよ百音(清原)は菅波を家族に引き合わせようとするが、耕治(内野聖陽)は何故か出かけてしまっていた。そんな中、未知(蒔田彩珠)も亮と気持ちを確かめ合い、前へ進もうとしていたが、東京の大学に行くかどうか、心を決められずにいた。百音は未知の思う通りに進んでほしいと願い、その背中を押そうとするが…という展開。

 ――清原さんにとって「おかえりモネ」はどのような作品でしたか?

 まずは、半年間放送を見てくださった皆さま、本当にありがとうございました!モネはどこまでも素直で、ひたむきで頑張り屋さんです。彼女には全くといっていいほど嘘がなくて、その分、大変なことはたくさんあるけど、演じながら、モネと一緒に乗り越えたいと思っていました。「誰かに何かを届ける」ために、人一倍一生懸命な彼女だからこそ、応援したくなったし、どんな時も役と向き合いたいって思えました。こんなに、誰かのために頑張ろうって思えることって、すごいことです。日常を生きていると、どうしても自分のために動くことが当たり前に思ってしまうけど、真摯に、人のために行動できるモネは本当に素敵です。そんな人物に出会えて幸せですし、演じることにとてもやりがいがありました。

 ――2014年からスタートした物語。モネは20代半ばになりましたが、彼女の成長は感じますか?

 1人の人として、モネは本当に成長したんだなと思います。はじめは自分の過去にとらわれてきた女の子でしたが、彼女がいる場所が気仙沼から登米、東京へとフィールドが変わっていく中で、彼女自身の視野が広がっていきました。なので、気仙沼に帰ってきた時のモネは、2014 年の頃の彼女より格段に成長しています。それに、モネは本当に強く、、、というよりは“しぶとく”なりましたよね。気仙沼の家族にも通じることですが、これからもモネたちにはしぶとく生きてほしいですし、きっとそうなるのだと思います。

 ――朝ドラヒロインとして、大変だったこと、楽しかったことは?

 やっぱり、台詞を覚えるのは本当に大変でした。1日何十ページも台詞がある時は「おお~~……!」と最初は尻込みしましたが、「鍛錬だ!」と思って覚えていました。台詞を覚えるのは得意な方ではないのですが、<覚える→演じる>というルーティンを自分の中に作って頑張っていました!それでも毎週スタジオに行くと、キャストやスタッフの皆さんと会えるのがとても楽しみで。撮影期間中は本当の家族よりも会っているから、皆さんが家族みたいになるし、撮影に行くのが心から楽しかったです。

 ――舞台地の宮城県へは今後訪れるとしたら何をしたいですか?

 舞台地である宮城県の皆さん、宮城県全体でドラマを応援してくださっていて、本当にありがとうございました。宮城を訪れる度、いろんな方から応援の声を頂けて本当に幸せでした。やはり登米も気仙沼もロケがとっても楽しかったので、また行きたいですね。気仙沼は、ロケ場所の近くに漁師さんたちが行くような食堂があるんです。いろんな国の方々が港には来られるから、そこにもいろんな国の料理があって。ただ、漁師さんたちが行くような時間でないと開いていないので、次回は是非その時間を狙ってトライしたいです!登米は、やっぱり町並みが素敵でした。最初のロケ中に1人で街をお散歩したんですが、その時ふら~っと神社に立ち寄ったんです。ドラマの成功を願掛けしたので、そこにお礼参りにいきたいです。

 ――最終週に向け、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

 半年間、キャストやスタッフ、そして見てくださっている皆さんで丁寧に紡いできた作品なので、是非最後まで見ていただきたいです。久しぶりのあの人との再会や、未知との大切なシーン、幼なじみが集合するなど…本当に盛りだくさんです。私は、この作品は出演したみんながヒロインだと思っています。だからこそ、それぞれの新たな一歩を是非見届けてほしいです。

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