令和の図々しい奴?この都議さん、どんな神経してるんでしょう

[ 2021年10月7日 14:39 ]

 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】7月4日投開票の東京都議選で再選を果たしたものの、その2日前に無免許運転で人身事故を起こしていたことが発覚した木下富美子都議(54)。過去にも5回ほど無免許運転していたことも明らかになっている。9月17日に自動車運転処罰法違反と道路交通法違反の疑いで書類送検された。

 「体調不良」を理由にずっと議会を欠席しているが、月額132万円の議員報酬と政務活動費は満額支払われていると聞く。原資はむろんわれわれの血税だ。あくせく働いてきちんと都民税を納めている身としては腹が立ってしかたがない。選挙区は違えども、ここは速やかにお引き取り願いたい。

 9月28日に都議会で2度目の辞職勧告決議が可決された。それでも議員辞職する考えがないことを自身のホームページを更新して強調。報酬については「寄付に充てる、しかるべき対応を取って参りたい」としているが、とても信用できない。作家の柴田錬三郎に「図々しい奴」という小説があり、1960年代に松竹と東映で映画化もされているが、この人の面の皮も相当な厚さだ。

 辞職勧告は法的拘束力を持たないから開き直りを許してしまう。こうした輩は他の地方議会にもけっこういるようだ。大学時代に学んだ地方自治法の記憶を呼び起こせば、確か地方自治法に基づく最も重い懲罰権は強制的な除名処分。議会運営を妨げるなどの正当な理由が必要で、木下都議のように当選前の無免許運転に行使するのは難しいかもしれない。有権者に認められたリコールも当選1年以内は無理。裁判で実刑になることも考えづらいから、なかなか厄介だ。

 都民ファーストの会と立憲民主党は長期欠席する議員の報酬を減額させる都議員報酬条例の改正案を理事会に共同提案。議会運営委員会は木下都議に対して10月13日に議長室に来るように召喚状を送付したりとアクションを起こしてはいるが、今後どう展開していくのか。

 さて、小池百合子都知事(69)が特別顧問を務める都民ファーストの会が、来たるべき衆院選をにらんで国民政党「ファーストの会」を立ち上げた。10月3日に会見した代表の荒木千陽都議(39)は都内25選挙区を中心に候補者擁立を考えていると明かした。

 ちょっと待てよ。そういえば、木下都議は都民ファーストの会所属だったではないか。除名したから関係ないでは済まされまい。衆院選では候補者選定の段階から“自分ファースト”な人は排除して欲しい。

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2021年10月7日のニュース