小倉智昭氏 肺にがん転移公表 ラジオ生出演で説明「まだ元気なんだって 痛くもかゆくないから」

[ 2021年10月4日 10:30 ]

肺にがんが転移した小倉智昭氏は手術せず抗がん剤治療で完治を目指す
Photo By スポニチ

 肺にがんが転移したことを明らかにした2018年に膀胱(ぼうこう)がんの手術を受けたキャスターの小倉智昭氏(74)が4日、文化放送「くにまるジャパン 極」(月~金曜前9・00)にゲストとして生出演。自らの口で現在の状態についてなどを語った。

 小倉氏は「こんちは!」と元気にあいさつ。4カ月ぶりの共演という、フジテレビ「とくダネ!」で長年共演していた笠井信輔アナウンサー(58)と登場。スポニチ本紙の一面に「俺が驚いたよ、何で大谷じゃないのよ!」とツッコミつつ、「肉声とかって言わないでくれる、ありしをしのぶみたいな、まだ元気なんだって。これで抗がん剤治療をやるって言うのが信じられない。痛くもかゆくないから、何の影響も出ていない」と自覚症状はなく、元気であるという現状を明かした。

  小倉氏は16年5月に膀胱がんを公表。医師の勧めで、18年11月に膀胱の全摘手術を受けた。今回の公表では「ステージ4」ということだが、あくまでも原発は膀胱がんで、肺への転移ということになり、「正しく言えば、ステージ4の膀胱がんの肺への転移」と情報の“修正”した。

 「がんは他の臓器に転移していたら、どんながんでもステージ4。僕の場合は最初に内視鏡を手術をした時に、浸潤がんで筋肉層に入っているがんなので、『なるべく早く全摘したほうがいいですよ!』って言われたんです。ただ、それが諸々嫌で、全摘を先延ばしにして2年半ぐらい、さまざまな治療をやったんですけど、がんが爆発して大出血をおこして、全摘をしました。全摘をするにあたっては体を全部調べて、今のところ、転移もないと、全摘をした時に、前立腺だとか周りのがんがすべて取り除いて、これで大丈夫ですからという話ですから。」と経緯を説明。その後、定期的な検診を受ける中、「ちょうど2年経った去年の11月に検査をしたら、肺にほんのちょっと影があると。両方の肺にあると言われた。これは転移かもわからないので、経過を観察しましょうと。それか9カ月間、毎月ように病院に通って、定期検査をした」という。いくら調べても膀胱の周辺にはがんは見つからなかったといい、症状もないため、「8カ月ぐらい経ったところで、先生が肺がどうしても気になると。肺の正(体)検(査)やりませんか?というので」と検査を行い、「膀胱がんの組織が肺に見られます。転移ですね」と診断の経緯を明かした。

 「膀胱がんから転移する場合は血液とかリンパを通していろいろなところに転移する。膀胱がんは肺とか脳に転移しやすいとは聞いていたけど、今のところはないと言っていたのが、それが出てきた」としつつ「膀胱の転移がんというのは切除とかはできずに、身体全体のどこに転移しているかわからないから、抗がん剤治療しか方法がありません」と説明を受けたといい、抗がん剤治療をすることに決定。「抗がん剤治療やりますってことで、入院の日取りを決めて、この度入院します」とした。

 番組冒頭、パーソナリティーの野村邦丸(64)が小倉氏から「自分の肉声で文化放送で、俺はしゃべりたい。リスナーの皆さんに向けて自分の今の状況、思いというものを話したいんだ」と提案があったことを明かし、当初、笠井アナ一人での出演予定だったところを急きょ2人での出演となった経緯を説明した。

 小倉氏は22年間、総合司会を務めたフジテレビの情報番組「とくダネ!」が3月末に終了してから半年。この間、小倉氏はテレビやラジオ番組に積極的に出演し、夏には同局の「東京五輪 情報スペシャルキャスター」を務めた。芸能活動以外の拠点となる会社も新たに立ち上げるなど、精力的に仕事に取り組んでいた。

 がん転移が明らかになったのは9月下旬。体調に異変はなかったが定期健診で異常が見つかり、詳しい検査を行った結果、ステージ4のがんと診断されたという。同25日に放送されたフジテレビ「小倉ベース」の収録時には転移が分かっていたが、普段通りの明るい本音トークを展開。今後は6日に入院し手術は受けず、抗がん剤治療で完治を目指す。10月いっぱい入院し、11月はリハビリと療養期間に充てる予定という。

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月4日のニュース