高倉健さん レコードで聴く「唐獅子牡丹」 3月発売オールタイムベストCDをLP盤に

[ 2021年10月4日 05:30 ]

高倉健さんのアナログレコードのジャケット(撮影・十文字美信)
Photo By 提供写真

 2014年11月10日に83歳で亡くなった高倉健さんの歌声がアナログレコードでよみがえる。生誕90年のタイミングで今年3月24日に発売されたCD「風に訊(き)け―映画俳優・高倉健 歌の世界―」が、新たに生産限定のアナログLP盤(定価6600円)として命日の11月10日にリリースされるのだ。

 ビクターエンタテインメントによれば、映画ファンを中心にCDが好評だった上「いつまでも色あせない健さんの存在感のあるボーカルをもっと繊細に感じたい」との声が多く寄せられたことが、アナログ盤制作に踏み切った理由という。

 往年の音楽ファンだけでなく、昨今は若者たちの間でもレコードの手触りやジャケットのファッション性などが人気となっている。日本レコード協会の調べでは、20年に発売されたアナログディスクは110万枚で、その10年前の約10倍。そんな環境の変化も背中を押した。

 プレーヤーを持たないファンのために、LPオリジナルデザインのレコードプレーヤーとのスペシャルセット(定価3万9600円)も用意され、こちらはビクターオンラインストアでの発売となる。

 収録曲は東映「昭和残(人ベンに峡の旧字体のツクリ)伝」の主題歌「唐獅子牡丹」(1965年)や「網走番外地」(65年)、東宝「居酒屋兆治」の主題歌「時代おくれの酒場」(83年)といったおなじみの曲に加え、97年から98年に録音されながら未発表のまま封印されていた「対馬酒唄」と「流れの雲に」の2曲も含めたオールタイム・ベストの全10曲。針を落とせば、ぬくもりのある健さん節…ファンにはたまらない一枚だ。

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2021年10月4日のニュース