橋下徹氏 甘利氏の金銭問題に「献金は政治家の立場で受けるもの…大臣室というのは行政の立場なので」

[ 2021年10月3日 09:36 ]

橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(52)が3日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。自民党幹事長に就任した甘利明税制調査会長が2016年に経済再生担当相を辞任した金銭授受問題について言及した。

 甘利氏は2016年、建設会社側から現金100万円を受け取った問題の責任を取って経済再生担当相を辞任した。週刊文春が16年1月、道路工事の補償を巡って都市再生機構とトラブルになった千葉県の建設会社から、甘利氏や秘書が現金を受け取ったと報じた。甘利氏は記者会見し「国民に疑惑を持たれないよう説明責任を果たしたい」と表明。8日後に再び会見し、現金受領を認めて経済再生担当相を辞任した。その後は睡眠障害を理由に国会を長期間欠席した。

 この日の番組に生出演した甘利氏は、自身と元秘書2人の金銭授受問題について説明を尽くしたとの認識を示し、刑事告発を受けた東京地検特捜部が不起訴処分とした経緯などを説明。これに橋下氏は「刑事的には不起訴になったと思うんですが、今回の問題は大臣室で就任祝いであろうが献金を受けたということなんですね。これは手続き上、きちっと処理をしたということになっても僕からすると献金というものは政治家の立場で受けるものですから、大臣室というのは行政の立場なのでここはしっかり区分けをして、献金を受けるのであれば大臣室ではない所で、政治家として受けなければいけないと思う」と指摘。

 そして「僕は地方から国政を見て常々感じていたのは政治と行政が、もちろん議院内閣制ってこともあるんですけれど、政治と行政がものすごく混然一体としているなと。それが桜を見る会につながった。あれも行政のイベントなのか、政治家のイベントなのかが分からなくなってきてしまった」とし、「これからも野党からいろいろ追及を受けるかも分かりませんが、政治と行政というものは区分けをしてもらって、献金というものは大臣室ではない政治家の立場でしっかり受けていただきたいなと思います」と話した。

 これに甘利氏は「それはものすごく反省しています。その通りだと思います」と言い、「私が辞任したのは、私自身が法に照らして何も後ろめたいことはないという思いがあります。今のご指摘はその通りなんで、これからもしっかりと受け止めなければいけないんですけれど、いずれにしても秘書も起訴になったとはいえ、過剰の接待を受けていたってことが分かって、本来これは大臣の秘書の姿ではないってことで、やっぱり監督責任は私にありますから、だから私がやめたのは秘書の監督責任がいたらないということで責任をとってやめたってことなんです。お騒がせしたことは本当に申し訳なくて、“甘利さんに抱いていたイメージ変わった”という支援者の方には本当に申し訳ないですけれど、これから一生懸命にその部分を取り返そうと思っていろいろ頑張ってきたつもりです」と説明した。 

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2021年10月3日のニュース