保阪尚希 王道のすき間を埋める芸能界処世術「若いころからここしかやらない」

[ 2021年9月18日 14:06 ]

俳優の保阪尚希
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 俳優・保阪尚希(53)が18日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)にゲスト出演し、芸能界での処世術を明かした。

 通販コンサルタントなど多方面で活躍する保阪は、「芸能というのは通販に似ていて、席取りゲームなんですよ」と持論を披露。「すごくいいパパ像の人が1人いたら、“1枠”なんですよ。その人がすべてのCMをかっさらい、すべての番組を取る」と解説し、「ここを狙うとしたら、こいつをどうやって落とすかって商品開発をしないといけない。自分が商品だから」と続けた。

 その中で保阪が取った作戦は、あえてダークなイメージのキャラクターを演じることだったという。「ドラマに出る時は、ちょっと怖くてエリート上がりで官僚とか医者をやってて、超高層マンションに住んでて、赤いソファに女を押し倒すみたいな」、さらに「映画になると、もっと悪い殺人鬼とかやるんですよ」と自己分析した。

 「この2つって、あまりやらないんですよ。何でかといったら、我々の芸能の仕事ってCMを取りに行く仕事だから。スポンサー取りに行ってなんぼなんですよ。だって1日に1年分、2年分もらうんだもん。そのために、どんな商品が来ても笑うわけじゃないですか?」。保阪はそこに勝機を見いだしたようで、「ここ、穴なんですよ。若いころからここしかやらないんですよ」と、ダーク路線を突き進んだことを明かした。

 時に嫌われ役を演じながらも、バラエティーにCMにと、幅広く人気を博した保阪。一方で、女性関係などスキャンダルも多かった。ある時、週刊誌に撮られた際も「もう出して下さい。そこを見たい人もいるだろうから。それでこっちがつぶれるなら僕、そこまでです」と、あえて解禁したという。まさにカメレオン俳優的なポジションで、「5本くらいのキャラが共存してる不思議な人だったんです」と話していた。

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2021年9月18日のニュース