青木理氏 「国会開かず自民党内もテレビ報道も政局一色…コロナがこれだけ深刻な中、これでいいのか」

[ 2021年9月5日 10:58 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 ジャーナリストの青木理氏が5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。菅義偉首相(72)が3日に退陣する意向を表明したことに言及した。

 首相は、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補せず、再選を断念する考えを党臨時役員会で示した。新型コロナウイルス感染対策や総裁選前の異例の党役員人事への批判が噴出し、次期衆院選を前に求心力を急速に失い、就任から約1年で幕引きとなる。首相は「首相となって1年、コロナ対策を中心とする課題に全力で取り組んできた。コロナ対策と総裁選の選挙活動には莫大なエネルギーが必要であり、両立できない。コロナ感染防止に専念したいと判断した」と語った。

 青木氏は「先々週に横浜の市長選があって、結果次第では大政局になるかも知れませんよって申し上げたんですが、予想通り菅さんが推した小此木さんが落ちてその後、一挙に政局ですよね。今もうこの番組もそうですけど永田町も政局一色。一方でコロナの状況はよくなっていない。むしろ深刻で医療にアクセスできずに亡くなる方が出ている状況なのに、政局一色になっている上に、野党が憲法に基づいて臨時国会の召集を要求しているのに、国会も開かずに、これから恐らく総裁選まで自民党の中は政局一色。我々に対して問われるところなんですが、テレビメディアを中心にテレビ、メディアも報道が政局一色になっていってしまう。こういう状況で果たしていいのか。今コロナがこれだけ深刻な中、政局にかまけている政治、あるいはメディアに疑問を突き付けられるのではと思っています」と自身の見解を述べた。

続きを表示

2021年9月5日のニュース