安田菜津紀さん 退陣表明の菅首相「最後まで結局ちぐはぐだった」

[ 2021年9月5日 08:44 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 フォトジャーナリストで海外、日本で貧困や災害、難民問題を取材している安田菜津紀さんが5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)にリモート出演。菅義偉首相(72)が3日に退陣する意向を表明したことに言及した。

 首相は、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補せず、再選を断念する考えを党臨時役員会で示した。新型コロナウイルス感染対策や総裁選前の異例の党役員人事への批判が噴出し、次期衆院選を前に求心力を急速に失い、就任から約1年で幕引きとなる。首相は「首相となって1年、コロナ対策を中心とする課題に全力で取り組んできた。コロナ対策と総裁選の選挙活動には莫大なエネルギーが必要であり、両立できない。コロナ感染防止に専念したいと判断した」と語った。

 安田さんは「菅さん、最後まで結局ちぐはぐだったなというのが正直な印象。つい先日までは“出馬は当然”だと発言して“コロナ対策が最優先だ”と掲げていた。今度は(総裁選)不出馬の理由としてコロナ対策を掲げてくる。整合性がとれないですし、人の命がかかってくるコロナ対策を口実として利用していると言われてしまっても致し方ないと思う」と言い、「もしそれでないとするのであれば、きちんと説明する場をつくるべき。記者からの質問に対し、背を向けて早々に立ち去ってしまいましたよね」と指摘。そして「なるべく質問を受け付けない、なるべく議論の場を開かないという負の姿勢だけは一貫してしまったなあという…次に誰が総裁になったとしても引き継いではいけないことの一つではないかと思います」と自身の見解を述べた。

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2021年9月5日のニュース