フジロック事務局が報告「現在のところ、会場ではひとりの陽性者も確認されていない」 今後も情報共有へ

[ 2021年8月24日 17:22 ]

新潟県湯沢町で開幕した「フジロックフェスティバル」。開演後も観客がまばらだった
Photo By 共同

 20~22日に新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催された国内最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」の事務局が24日、公式サイトに「フジロック’21 終了のご報告」を掲載。3日間の述べ来場者数が3万5449人であったことを明らかにし、現段階では「ひとりの陽性者も確認されていない」と報告した。

 同イベントを主催する「SMASH」代表の日高正博氏の名でコメントを発表。「フジロック’21が開催できたことに対し、開催地域のみなさま、出演者、スタッフ、チケットを買ってくださったお客様、関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます」と新型コロナウイルス禍で開催にこぎつけたことに感謝し、「出演を決断し素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたアーティストの皆様に感謝いたします。また、出演を辞退されたアーティスト、出演をキャンセルせざるを得なかったアーティストの皆様へは、様々な心の葛藤の中でご判断いただいたことに感謝いたします」と出演がかなわなかったアーティストへの謝意も示した。

 昨年は新型コロナ感染拡大の影響で中止となり、今回は2年ぶりの開催。観客数を減らし、歓声、飲酒、ハイタッチなどは禁止という“厳戒態勢”で行われた。

 日高氏は「昨年6月のフジロック’20の延期発表以来、感染症対策と開催との両立を図るため、開催地域の住民の皆様とフジロックに携わる全ての方の安全を守り開催できるか、フジロックとしても日々変化する感染状況と向き合い、開催に対する賛否両論の声も真摯に受け止め、講じるべき対策を組み立ててきました。開催が近づくにつれ、予想以上に感染が拡大する状況を受けて、全ての方々に検査を強いる結果となりましたことは、大変申し訳なく、またご協力いただけましたことに感謝いたします」と説明し、「現在のところ、会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていないことを、まずはご報告させていただきます」と報告。SNSなどでは大規模イベント開催での感染拡大への懸念の声も多く出ているが、日高氏は「今後も、時間経過と共に情報収集に努め、その結果をあらためて皆様へご報告し、未来のフェスティバルにおける感染防止対策の改善につなげてまいります」と今回の開催での“結果”を今後に繋げていくとしている。

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2021年8月24日のニュース