吉高由里子“印象ガラリ”初の社長役挑戦 10月開始TBSドラマ「最愛」で影ある女性に

[ 2021年8月14日 04:00 ]

TBSドラマ「最愛」で社長役に挑戦する吉高由里子。衣装もメークも大人っぽく変身
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 女優の吉高由里子(33)が、主演ドラマで初めて社長役に挑戦する。10月スタートのTBSドラマ「最愛」(金曜後10・00)で、連続殺人事件の重要参考人となる若き女性社長を演じる。世間が吉高に抱く明るい印象をガラリと変える、影のある落ち着いた女性の役柄だ。

 サスペンスとラブストーリーが同時進行するオリジナル作品で、15年前に起きたある失踪事件が、現代の連続殺人事件へとつながっていく。重要参考人となってしまった主人公は、15年ぶりに初恋の男性と再会する。だが、男性はこの事件を追う刑事だった。再び燃え上がる2人の思いと、事件の真相の両面を描いていく。

 吉高が演じる主人公は、新薬開発を行う企業の33歳の社長。「世界を変える30代の社長」に選ばれるなど、世間から注目を集める存在だ。会社を引っ張る強い女性である一方、青春時代を過ごした田舎町で起きた失踪事件の影響で、影を感じさせる部分も持ち合わせている。

 過去の主演ドラマでは、OLや新人検事、週刊誌記者など、毎日を一生懸命生きる女性を等身大で演じてきた。今作は知的で優雅、それでいて影のある女性社長。起用した新井順子プロデューサーは「まだ見たことのない吉高さんの姿をお見せできる。印象を変えたい」と話している。

 役作りでメークや髪形もグッと大人っぽくなった印象。「“イケてるよ!”と自分で持ち上げないと立ってられない」とまだまだ慣れない様子で、高級感ある衣装にも「昼休憩で汚しそう。わんぱくにお弁当を食べられない」と笑った。その一方、15年前の場面では高校生を演じる。制服を着用するが「4Kテレビに対応していない。ブラウン管の映像の質感にしてほしい」と制作陣に懇願した。

 新境地への不安もあるが「新しい自分を引っ張り出してくれる機会」と撮影を楽しみにしている。「頭が切れるクレバーな役って恥ずかしいけど、その恥じらいさえも超越する新しい芝居をしたい」と意気込んだ。

 ≪映画ではヌード、令嬢、殺人犯≫トリスのハイボールのCMで演じる明るくキュートな女性の印象が強いが、映画ではより幅広い役柄を演じている。2008年の初主演作「蛇にピアス」では舌にピアス、背中に入れ墨を彫るなど身体改造をする女性を演じ、劇中でヌードも披露した。13年の「横道世之介」では、丁寧な言葉遣いが特徴の社長令嬢の大学生役。17年の「ユリゴコロ」では人をあやめるのが生きがいの女性を演じ、第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞に輝いた。

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