柔道漫画作者・小林まこと氏、素根の金メダル祝福「凄い!感動した!」

[ 2021年7月31日 05:30 ]

女子78キロ超級決勝、体格で勝るオルティス(右)を攻め続け勝利した素根輝
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 女子柔道78キロ超級の素根輝(21)の金メダルを柔道漫画の巨匠、小林まこと氏(63)が祝福した。

 「柔道部物語」「1・2の三四郎」などの格闘漫画で知られる小林氏は、素根の快挙を見届けて「凄い!感動した!」と本紙にコメントした。

 小林氏は現在、講談社の漫画誌イブニングで「JJM女子柔道部物語」を連載中。1996年アトランタ五輪61キロ級を制し、日本柔道女子初の金メダリストとなった恵本裕子さん(48)をモデルとする「神楽えも」が主人公で、恵本さんが原作も手掛けている。

 小林氏はフェイスブックを通じて「柔道部物語」ファンだった恵本さんと知り合い、女子柔道黎明(れいめい)期の熱気を知って「この人のことを絶対に漫画にしなくてはいけない」と決意。一度は決めた画業引退を撤回して描く意欲作で、2016年から連載を始めた。当時の名選手をモデルとするキャラクターが数多く躍動し、柔道女子のバイブルとして親しまれている。

 素根もそんなJJMに引かれた柔道家の一人だ。作品に柔道技の考証などで協力する88年ソウル五輪61キロ級銅メダリストで、素根が今春から通う日大で女子柔道部の監督を務める北田典子さん(54、旧姓持田)は「上京時には“これがないと落ち着かない”と、畳を部屋に持ち込んだ。柔道のことを24時間考えているような女性。闘志全開というタイプではなく、昭和の職人的な部分がある柔道家」と素顔を明かした。

 ひたむきに強くなろうとする素根の姿は「JJM」の神楽えもにも重なる。北田さんは「自分で自分の能力の天井を決めない姿勢は、きっと金メダルに結びつくと感じていた」と振り返る。今大会で日本女子は金メダル4個を獲得。これは04年アテネの5個に次ぐ記録。「JJM」の後輩たちの活躍を頼もしく見守っている。

 男女で9個の金は過去最多。小林氏は「男子、女子と全階級が終わってこれ以上ないような凄い結果になった。大げさでなく日本に勇気と自信を感じさせてくれる結果に感謝したい」と感慨深げだった。(岩田 浩史)

 ≪モデル恵本さん現在特別コーチ 金メダル新井千鶴を称賛≫98年に第一線を退いた恵本さんは現在、三井住友海上の女子柔道部で特別コーチを務めている。所属する女子70キロ級の新井千鶴は、16年リオ五輪代表を逃した悔しさをバネに金メダルを獲得。「(準決勝で)16分を超える激闘を制し、その上での優勝は素晴らしかった。とても感動した。テレビの前で拍手してました!」と称えた。
 

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