卓球・平野早矢香さん “みまじゅん”の歴史的一戦を分析「この2人じゃなかったらできなかった」

[ 2021年7月27日 10:38 ]

平野早矢香さん
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 12年ロンドン五輪卓球女子団体銀メダリストの平野早矢香さん(36)が27日、日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)に生出演。卓球・新種目の混合ダブルスで日本勢初の金メダルを獲得した水谷隼(32=木下グループ)、伊藤美誠(20=スターツ)組の快挙に「涙が出て…私が興奮して眠れなかった」と興奮気味に語るとともに、2人の戦いを分析した。

 生出演した平野さんは「素晴らしいですね、鳥肌もんでしたね」と“後輩たち”の快挙に満面の笑み。「決勝の中国を破った試合でもそうですけど、準々決勝のドイツも大大大逆転だったので、私たちの中では中国が大きな壁で、何度も何度もこういった舞台で敗れてます。その壁を東京で超えてくれた、この2人じゃなかったらできなかったのかなと思います」と称えた。

 「今までは日本チームがなすすべ無しってなっていたのが、真逆の形だった。これは技術的、戦略的なこともそうなんですけど、相手のメンタルを崩せたってことがすごく大きい。それは1球とか、1ゲームだけでなく、少しずつ少しずつ崩していった。完璧な試合でしたね。かみ合って本当にいいチーム」と2人を称賛。「オリンピックってそれまでと比べものにならない。私も想像できないぐらいのプレッシャーだった」と自身の経験を踏まえつつ「(2人は)それを跳ねのけるぐらい、気合を出していくほうが自分たちのプレーが乗っていくと考えたと思う。昨日の試合も(気持ちを)全面に出していくことで中国が委縮していった。意識的にやったというよりは、自分を奮い立たせようという気持ちで出たと思います」と分析した。

 番組MCの加藤浩次(52)は「すごいな、やっぱり本当にすごかった。大声出ましたもん、応援で若干、声枯れてる」とリアルタイムで応援していたことを告白。平野さんも「私は昨日の夜は眠れなかったです、涙が出て…私が興奮して眠れなかった。感無量です」と喜んだ。

 「歴史の中では卓球王国と言われていた時代があった。そこから、中国1強になって、オリンピックでは中国がダントツの強さを見せてきた。私の現役時代は中国から1ゲーム取るのも難しいという感覚だったので、この東京で、2人のプレーを見て、私も諦めちゃいけないなと。私の時代はちょっと中国って勝てないって気持ちになってたんですけど、目指して、強化していって、勝つんだという気持ちを全面に出した時に、こうやって勝てるようになるんだと、諦めない大切さを、卓球界もそうですけど、日本中に見せてくれた」と感謝した。

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2021年7月27日のニュース