酒井政利さん死去 85歳 百恵、南沙織…アイドル文化の礎築く 昨年“五輪終了で引退”決断もかなわず

[ 2021年7月19日 12:13 ]

酒井政利さん(2014年撮影)
Photo By スポニチ

 山口百恵さん(62)の「いい日旅立ち」や郷ひろみ(65)の「お嫁サンバ」などを手掛けた音楽プロデューサーの酒井政利(さかい・まさとし)さんが16日に心不全のため都内の病院で死去した。85歳。和歌山県出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。

 5月9日には都内で営まれた音楽関係者の葬儀に参列。普段と変わらない様子で知人らと接していた。関係者によると5月にアレルギーの検査のため入院をしていたが、容体が急変したという。

 酒井さんは映画製作を志して松竹に入社もすぐに退社。日本コロムビアを経てCBS・ソニー(現ソニーミュージック)の音楽プロデューサーとして数々のスターを送り出した。アイドル歌手だった南沙織さん(67)を1971年のデビュー時からプロデュースしたほか、山口さんや天地真理(69)を次々に手がけ、アイドル文化の礎を築いた。

 ジュディ・オング(71)の「魅せられて」で日本レコード大賞を受賞した1979年に制作したレコードの総売り上げは80億円を超えたといわれる。

 音楽関係者によると昨年、東京五輪の終了を待って引退宣言をすることを決めていたがコロナ禍で大会が中止になり、かなわなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月19日のニュース