小山田圭吾の開会式楽曲担当続投、英紙でも報道 テレグラフ電子版

[ 2021年7月17日 22:50 ]

小山田圭吾
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 英紙デイリー・テレグラフ(電子版)は17日、東京五輪の開会式で楽曲制作を担当するミュージシャンの小山田圭吾(52)が過去に雑誌のインタビューで学生時代のいじめについて告白していた問題にもかかわらず、楽曲制作担当を続投することついて報じた。

 同紙は小山田を「日本でもっとも成功しているシンガーソングライターの一人」と説明。小山田が過去に学生時代のいじめについて告白していた問題にもかかわらず、東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が「十分に謝罪し、反省している。このタイミングでもあるので引き続き支え、貢献してもらいたい」と記者会見で続投に理解を求めたことについて、「障がいのある同級生を虐待し、性的な行為を強要した日本の作曲家は、開会式に関与し続けている」という見出しで報じた。

 「東京五輪の主催者は、有名な日本のミュージシャンが、インタビューで過去に障がいのある生徒に対して楽曲制作者として精神的虐待をしたり、他の生徒の前で性的な行為を強要したと語ったにもかかわらず、開会式の楽曲担当として関与することを喜んでいる」などと記した。

 小山田は94年1月発行の「ロッキング・オン・ジャパン」(ロッキング・オン)と95年8月発行の「クイック・ジャパン」(太田出版)で、同級生を箱に閉じ込めたり、障がいのある生徒をからかったりしたことを自慢げに語っていた。小山田は16日に自身のツイッターで「多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることになり、誠に申し訳ございません」「深い後悔と責任を感じております」などと謝罪する一方で、辞任の意向は示さず。

 この日、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「小山田さんが例の謝罪をされたというのを私どもも十分、理解した。彼は今、現時点において十分に謝罪をして反省をして、倫理観を持って行動したいと言っている。我々は当初、知らなかったのは事実だが、現時点においては小山田の弁明も伺って、引き続き、このタイミングなので、彼には支えていってもらいたい、貢献してもらいたいと考えている」とあらためて擁護した。

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2021年7月17日のニュース