小池里奈 初恋の思い出をみずみずしく…「ブルーヘブンを君に」の演技に絶賛の声

[ 2021年7月4日 18:35 ]

映画「ブルーヘブンを君に」で観客の涙を誘う演技を披露している小池里奈
Photo By 提供写真

 歌手由紀さおり(74)の映画初主演作として話題の「ブルーヘブンを君に」(監督秦建日子)で、女優小池里奈(27)の演技が「涙なしに見られない」と話題になっている。由紀演じる主人公の少女時代を熱演。「台本をいただいた時、年齢を重ねれば重ねるほど何かに挑戦する機会が減っていく中で、自分の意思で大きなチャレンジをする姿に本当にパワーをもらいました」と話す。

 原作は小説家としても活躍する秦監督によるオリジナルストーリー。不可能といわれた「青いバラ」を品種改良で生み出した実在のバラ育種家の女性がモデルで、いくつになっても夢をあきらめない人生の素晴らしさを描く感動作だ。

 小池が演じたのは植物や園芸に興味を持つ高校生。ステージ4のがんを患いながらも、明るく振る舞う現代の主人公を支えるのが初恋の思い出だった。小池は物語の重要な柱の場面で、みずみずしい演技を披露して見る人の心をとらえた。その初恋の人との別れに涙を流すシーンでは、映画館の客席で目頭を押さえる人が続出し「演技が素晴らしい!」「涙が止まらない」など絶賛する声が上がっている。

 小池は10歳で実写ドラマ「美少女戦士セーラームーン」でデビューし、10代で女優、グラビアで活躍。海外留学を含めた2年間の休養を経て、今年1月クールのBSテレ東「ナイルバーチの女子会」で5年ぶりに連ドラにレギュラー出演。現在、映画やドラマ関係者があらためて注目する実力派女優だ。

 今作の話題の役どころについて「大切な大切な初恋の思い出ということで、自分が若い時に感じたいろいろな好奇心や初めての感情を思い出しながら飾り気なしに演じられたらいいなと思い、撮影に臨みました」と振り返った。

 自身が芸能活動を休養した期間はニュージーランドで語学学校に通い、ワーキングホリデーでオーストラリアに行き、ダイニングレストランでウェイトレスとして働くなどの経験をした。子役から活躍していた芸能界を初めて離れ、自ら選んで新たな世界に飛び込んだ。それだけに主人公の挑むことをやめない生き方に共感する。「いくつになっても挑戦するって素晴らしいし、そんな人の周りにはたくさんの味方がいて。私自身も年齢を言い訳にせず、やりたいと思ったことはどんどん挑戦していこうと背中を押してもらいました」と語る。

 年齢を重ねながら、見る側の心を揺さぶるさまざまな演技を見せてくれそうだ。

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2021年7月4日のニュース