「ちむどんどん」ガレッジ川田「ちゅらさん」以来21年ぶり朝ドラ「運命」おばぁ平良とみさんへ「見てね」

[ 2021年6月8日 14:15 ]

来年2022年前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にレギュラー出演するガレッジセール川田広樹
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 沖縄出身のお笑いコンビ「ガレッジセール」の川田広樹(48)が来年2022年前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にレギュラー出演することが8日、同局のドラマ公式ツイッターで発表された。朝ドラ出演は、沖縄ブームを巻き起こした2001年前期「ちゅらさん」以来、実に21年ぶり。女優の黒島結菜(24)演じるヒロイン・暢子(のぶこ)らを見守るハンバーガー店のマスター役。再び沖縄を舞台にした朝ドラへの出演に「僕たち復帰っ子も来年(の沖縄本土)復帰50年に向けて活動をしていけたらと考えていたところなので、オファーを頂いた時に運命を感じました!」と大喜びした。

 タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。現在放送中の21年前期「おかえりモネ」、21年後期「カムカムエヴリバディ」に続く朝ドラ通算106作目。来年、本土復帰50年を迎える沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかけるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)と個性豊かな4兄妹、本土復帰からの歩みを描く。

 映画「パッチギ!」「フラガール」など知られ、14年後期の朝ドラ「マッサン」を手掛けた羽原大介氏(56)がオリジナル脚本で約8年ぶり2度目の登板。1960年代に沖縄本島北部「やんばる地方」のサトウキビ農家に生まれた暢子は沖縄本土復帰の72年、子どもの頃に心を奪われた西洋料理のシェフを目指して上京。「東京で沖縄料理の店を開きたい」と夢を抱く。

 川田が演じるのは、暢子たちの村からバスで30分くらいの町のにある、若者たちが集うハンバーガーショップのマスター。兄妹たちそれぞれの青春模様を見守る。

 川田は「僕たち復帰っ子も来年復帰50年に向けて、活動をしていけたらと考えていたところなので、オファーを頂いた時に運命を感じました!久しぶりの朝ドラ出演、めちゃめちゃ嬉しかったです!復帰50年を盛り上げるために全力で挑みますので、よろしくお願いいたします」と抱負。

 「島袋製作所」の若社長で、ヒロイン・古波蔵恵里(国仲涼子)の異父兄・古波蔵恵尚(ガレッジセール・ゴリ)の幼なじみ・島袋正一役を好演した「ちゅらさん」で朝ドラ初出演。「めちゃくちゃ緊張してスタジオ入りしたのを覚えています。緊張し過ぎて沖縄出身なのに方言も変だったと思います。でも現場のセット、食べ物、出演者の空気が本当に温かく沖縄にいるみたいで凄く落ち着きました」と振り返り「亡くなった平良とみおばぁの笑顔と優しい声が大好きでした。おばぁ、『ちむどんどん』も見てねー!」とヒロインの祖母・古波蔵ハナ役を演じ、15年に亡くなった平良とみさん(享年87)に呼び掛けた。

 那覇市出身。「青い空、白い雲、エメラルドグリーンの海、自然も素晴らしいけど、やっぱり故郷の一番の魅力は人の温かさだと思います。昔は考えなかったけど、50歳手前になってコロナ禍になって、いろいろ考えました。こんな時代だからこそ、先人たちが残してくれた心、チムググルを大切にしなくてはいけないと思いました。伝統芸術の琉球空手にも最近ハマっているので、是非このドラマでも見たいです!」と故郷への思いを明かした。

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