勘九郎 長野から有観客で歌舞伎生配信挑戦 20日の1公演限定

[ 2021年6月8日 05:00 ]

長野県松本市から生配信を行う「夏祭浪花鑑」に出演する中村勘九郎(C)松竹
Photo By 提供写真

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(39)が、長野県松本市で上演する歌舞伎公演「信州・まつもと大歌舞伎 夏祭浪花鑑」(長野県・まつもと市民芸術館、17~22日)のオンライン同時生配信に挑戦する。20日に1公演限定で実施。過去2回、無観客公演の配信はあったが、有観客舞台の配信は初めて。「お客さんがいる中でのお芝居の雰囲気を少しでも味わってほしい」と呼び掛けた。

 父の中村勘三郎さんが2008年に始めた同所での公演は、今年で7回目。今回は当時上演した「夏祭浪花鑑」を再演する。「父を見て大好きだった役。それを大好きな松本市からお届けできるのがうれしい」と喜んだ。

 当初は歌舞伎の生配信に否定的だったが、寄せられた観客の感謝の声などを聞き心境も変化した。今では配信に積極的だといい「配信技術を駆使していずれはパルテノン神殿の前で『白浪五人男』をやってみたり…。夢が膨らみますよね」と構想も。アイデアマンで知られた父のように、勘九郎も未来の歌舞伎のあり方を思い描いていた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月8日のニュース