海老蔵「歌舞伎」で松竹が釈明、「風刺の意図」伝わらず

[ 2021年6月8日 05:30 ]

市川海老蔵
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 歌舞伎俳優、市川海老蔵(43)主演・演出の新作歌舞伎舞踊「KABUKU」に「差別的」な場面があると批判され、演出の一部を変更した問題で、松竹は7日、「風刺的に描こうとした演出意図と異なるお客さまの捉え方を招いた」とし「慎重な検証を重ねるべきだった」と釈明した。

 問題となったのは、中国人や日本人を思わせる登場人物が疫病を巡り言い合いになる地獄の場面。インターネット上では、中国人と感染症を結び付ける差別的演出だとの批判が上がり、観客らからもメールで松竹に対して意見が寄せられた。

 松竹は「時代も国も異なる人々が地獄に落ちてまでもお互いに争いを続けること」を風刺する狙いだったが「十分な練り上げを施さないまま作品として世に出してしまった」と説明。「表現方法の是非に関しては最大限の注意を払いつつ、良質なエンターテインメントを提供してまいりたい」とコメントした。

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2021年6月8日のニュース