橋下徹氏が提案 東京五輪開催か否か「政府と尾身さんでフルオープンでの討論会をすればいい」

[ 2021年6月5日 22:52 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)が、5日に配信されたABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演。東京五輪、パラリンピック開催について、政治家と感染症学の研究者による「フルオープンでの討論会」を提案した。

 番組では、元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(58)をゲストに招いてトークを展開し、「東京五輪の開催の是非」について激論。これに橋下氏は「菅政権に一番欠けているのは、尾身さんの発言が出てくれば、政治側の意見、オリパラ推進派の意見、尾身さんは感染症の専門家だけど、経済の専門家含めての意見。これをフルオープンでぶつけ合って見せる過程がないから、国民世論の8割が反対派なので、みんな尾身さんの意見に寄って行ってしまう」との持論を展開した。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、先日の国会で「パンデミックの中での開催は普通ではない」「開催するのなら、政府もIOCもかなり厳しい責任を果たさないと、一般の市民もついてこない」など、否定的な意見を強く語っていた。

 この発言に対して、橋下氏は「安全安心なオリンピック」としか説明しない政府に対して、安全性の確保についての具体的な説明を要望。「それに対して政治が、乗り越えるようなプロセスを取らずに、もうやるんだ、と(しか言わない)。しかも、丸川さんとか出てきたら、スポーツの力を信じて、とか。あの人も、ニュースキャスターやっていたんだから!」と答弁としては“不合格”な発言に苦笑い。「政治家なんだから、尾身さんの意見には根拠を持って覆していけばいいわけだから。専門家の意見に対して、ちゃんと政治家が乗り越えるような論理を言えないなら、政治家として失格ですよ」と投げかけた。

 尾身会長に対しても、開催した場合の感染拡大について様々な見解が出ていることに「尾身さんにも反論してもらう」と提案し、「あとは国民が見れば、どっちに分があるかはわかる訳だから」と、国民の前で討論会をすべきとの論調で語った。

 岸博幸氏も基本的には同じ意見で「(政府も)実際の議論はメディアに出さないで、コソコソやる。尾身さんとの議論をもっとしっかりやっていい。五輪はある意味で国際公約なのでやるべきだと思うが、(開催)できないラインはある。それを議論して明確にすればいい」と同調していた。

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2021年6月5日のニュース