小林幸子、故郷の新潟で聖火ランナー「無事に始めて、無事に終わる。もうそれしか祈ってない」

[ 2021年6月5日 17:31 ]

地元・新潟で聖火ランナーを務めた小林幸子
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 演歌歌手の小林幸子(67)が5日、故郷の新潟県で聖火ランナーを務めた。新潟市陸上競技場のバックストレッチで聖火を受け取ると、ゆっくりとした足取りでメインスタンド前へ。駆けつけた市民に笑顔で手を振っていたが、ゴールした瞬間は、感極まった様子で思わず感涙した。

 「私は前回、東京五輪が行われた57年前の今日、デビューしたんです。私にとっては2回目の五輪になりますが、こんな長い間、歌い続けられたことに感謝しかありません。両親も喜んでくれているだろうな」

 1964年6月5日、日本コロムビアから「ウソツキ鴎」でデビュー。当時まだ10歳だった。以来、歌手生活57年。ずっと歌い続けてきた。だが、その間には「もうダメだ。もう助けて」とくじけそうになったこともあるという。そんな時に心の支えとなったのが故郷の存在。「いつも古里の人に助けてもらったんです。おじいちゃんには新潟の女は我慢強いんだから頑張れと言われていました」と昔を懐かしんだ。

 現在、五輪の開催を巡ってはさまざまな意見がある。聖火ランナーを辞退する著名人も相次いだ。そんな中、走ることを選択した理由について「元気になってもらいたいと思って。地元の人にはいつも“幸ちゃんの笑顔で元気もらっています”とお話を頂く。元気って行って来いだと思うんです。そういった意味で私は参加させてもらいました」と語った。

 五輪の開幕まであと50日を切った。「詳しい話は分からないですけど、無事に始めて、無事に終わる。もうそれしか祈ってないですね」と平和裏に五輪が行われることを願っていた。

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2021年6月5日のニュース