吉川千愛、スタッフで新たなスタート　アイドル10年の経験「違った方法で生かしたい」

（左から）上原あさみ、吉川、杉本ゆさ
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　LinQの1期生で3代目リーダーとして活躍した吉川千愛（27）が先月25日にグループを卒業した。事務所にスタッフとして残り、「LinQKIDS」やIQプロジェクト研究生ら後進の指導にあたる。吉川に今の心境を聞いた。

　悩みに悩み抜いて決断した。吉川はグループから卒業するにあたり、セカンドキャリアとして3つの選択肢を考えた。（1）一般企業で働く（2）事務所に残りつつ、単独で芸能活動を続ける（3）事務所に残って裏方としてサポートする。吉川は「中途半端に続けるより、この10年でやってきたものを違った方法で生かしたい」という結論に至った。　

　先輩スタッフの背中を見てきたことが大きかった。IQプロジェクト・新人育成プロデューサーの上原あさみさん（35）、LinQマネジャーの杉本ゆささん（29）の2人だ。ともに吉川と同じ1期生として活躍し、卒業後は事務所に残って裏方として携わっている。吉川は「（上原）あさみさんがいなかったら、ここまで研究生は育っていなかったと思うし、（杉本）ゆささんは、あさみさんと違った目線で話してくれる。こういう存在って必要だな、と（アイドル時代から）感じていた」と語った。

　今後は「LinQKIDS」とIQプロジェクト研究生の指導にあたる。先月にあった10周年ライブにも登場した「LinQKIDS」にはLinQの海月らな（23）とともに、指導した経験がある。対象は小学1年から6年まで。注意してもしっかり反応する子、集中力がない子など年齢によってさまざまだった。「伝えるのって難しいなと思った」と吉川。来月には「LinQKIDS」の発表会を予定している。「年齢関係なく、よくできるね、というレベルに育てていきたい。芯のある意志を持った子を育てていきたい」と目を輝かせた。

　新人の育成のほかには、動画の編集作業も任される。先月開催されたLinQの10周年ライブのクラウドファンディングの協力者への返礼品のメイキングDVDを吉川が編集する。携帯のアプリでは経験があるが、パソコンでは初体験で「頑張って覚えていきたいですね」と話した。