宝塚雪組 望海風斗 18年間の宝塚人生に別れ「生まれ変わっても宝塚に出会いましょう」

[ 2021年4月11日 19:56 ]

退団記者会見で笑顔で手を振る望海風斗(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 宝塚歌劇団雪組公演「fff―フォルティッシッシモ―/シルクロード」が11日、東京宝塚劇場で千秋楽を迎えた。

 ついにこの日が来た。当代きっての歌のうまさを誇るトップコンビ、望海風斗(のぞみ・ふうと)と真彩希帆(まあや・きほ)が宝塚に別れを告げた。望海の最後の役は、天才音楽家ベートーベン。彼の波乱の人生を、真彩演じる彼の前に現れた物語の鍵を握る“謎の女”とともにドラマチックに演じ切った。

 サヨナラショーは、強烈なインパクトを残した「ドン・ジュアン」の「悪の華」から始まり、真彩とのデュエットでファンを魅了した「ファントム」の「Home」など思い出深い曲の数々を圧巻の歌唱力で歌い上げた。

 コロナ禍で公演の延期が続き卒業が半年延びた。千秋楽終了後、ファンに見送られるパレードも中止。望海にとっても波乱といえるこの結末。「このご時世の中でやりたかったことを最後までできたのは、受け取ってくださる方がいたから。本当に幸せをいただきました。全員そろって千秋楽を迎えられたことに感謝の気持ちでいっぱい。離れていても心はつながっている。皆さん、生まれ変わっても宝塚に出会いましょう」と語った。

 また、真彩は「望海さんと同じ景色を共有させていただいた時間はおばあちゃんになっても忘れないと思います」と話した。

 終演後の会見で、望海は「人生のすべてでしたので、あすからの人生がどうなるか想像がつかない。それだけすべてをかけた場所です。男役は奥が深くてやればやるほど魅力にハマった。ゴールがないのが楽しくて。いつまででもやれるならやっていたい」と宝塚人生を精いっぱい過ごした様子がうかがわれた。

 また、恒例の?結婚については「(質問に対し)これですね。寿はございません」と笑顔。

 退団早々、望海は東京・東急シアターオーブで開催される「エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート」に出演。5月3日から現役時代に演じる機会がなかったトート役に挑戦する。望海の舞台人生の第二幕が始まる。

続きを表示

2021年4月11日のニュース