脚本家の橋田寿賀子さん死去、95歳 「おしん」「春日局」「渡鬼」

[ 2021年4月5日 16:50 ]

脚本家の橋田寿賀子さん
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 「おしん」「春日局」「渡る世間は鬼ばかり」などテレビ史にさん然と輝く名ドラマを数多く手掛けた脚本家で劇作家の橋田寿賀子(はしだ・すがこ、本名・岩崎寿賀子=いわさき・すがこ)さんが4日午前9時13分、急性リンパ腫のため死去した。一般財団法人「橋田文化財団」が5日、発表した。95歳。韓国ソウル生まれ。「橋田ファミリー」と呼ばれる俳優たちとの堅い結束でも知られた。

 今年2月下旬、急性リンパ腫の治療のため都内の病院に入院。3月中旬に自宅のある静岡県熱海市内の病院へと移り治療を続けていた。今月3日に熱海市内の自宅に戻り、4日午前、息を引き取った。

 故人の遺志により、通夜・告別式は執り行わず、本日5日、荼毘に付された。

 1964年、TBS東芝日曜劇場「袋を渡せば」の脚本でデビュー。以来、今日まで55年以上にわたり、テレビドラマの脚本家として、数々の名作・ヒット作を生み、第一線で活躍し続けた。その筆致は常に市井の民に寄り添い、とりわけ女性を主人公とした作品は、テレビドラマ史上最高視聴率を記録した「おしん」、戦国の世に語られることの少なかった女性たちを描いた大河ドラマ「おんな太閤記」、「春日局」など数多くの名作が並ぶ。また、石井ふく子プロデューサーとともに100作以上を描き上げた「東芝日曜劇場」で“ホームドラマ”のジャンルを確立し、「ただいま11人」、「つくし誰の子」、「おんなは一生懸命」など多くの連続ドラマを執筆。なかでも「渡る世間は鬼ばかり」は、1990年のスタートから2011年までの20年に亘り、10シリーズ・511話という歴史に残る連続ドラマとなり、現在もスペシャルドラマとして「家族」の物語が続いている。

 2020年文化勲章を受賞。さらに、テレビ文化全般に対する関心も高く、1993年、自身が設立した橋田文化財団による「橋田賞」を創設。「日本人の心や人の触れ合いを取り上げ、放送文化に大きく貢献した番組や人物」を毎年表彰し、また「新人脚本賞」を通じて、新たな才能の発掘にも取り組んできた。

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