元東京都知事・猪瀬氏、東京五輪開催へ賛成の意見述べる「頑張っていると姿を見れば興奮して応援する」

[ 2021年3月25日 23:00 ]

元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏
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 元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏(74)が18日放送のABEMA「AbemaPrime」(木曜後9・00)に出演。東京五輪の開催について意見を述べた。

 猪瀬氏は東京五輪開催賛成派として、最初にコロナ禍の中で国民の気持ちが塞いでいるために再延期や中止の意見が多くなっていると語る。「コロナの中で国民にアンケートをすれば気持ち的には乗ってこないことはあると思います」と話した上で「いざオリンピックが始まって、日本の選手が頑張っていると姿を見れば興奮して応援すると思いますよ」と語った。続けて国内・世界のスポーツイベントが開催されている現状でやり方を工夫すれば開催できると意見した。

 さらに開催賛成理由として東京五輪出場予定選手たちが今年にかけていると思いについて1980年モスクワ五輪で日本が不参加に当時の選手たちが一生の悔いになったことを例に出しながら話した。「2022年は国際大会が多く予定されているために再延期することはないと思った方いいと思います。4年に1回の五輪は1年延期が限度だと思います」と続けて22年への再延期についても述べた。そして猪瀬氏は2013年の都知事時代に東京招致に向けて大変な努力が必要で、その中で国際社会を勝ち抜いて招致を勝ち取ってきたことが大きな成果だったという。

 そして東京五輪が中止になった場合に22年に開催予定の北京五輪にも影響が出てくると語った。「北京五輪はきちんと実行するでしょう。その時に北京五輪と東京五輪の映像が多く流れます。もし今年のオリンピックが中止になったら『何で日本は開催しなかったんだ』など世界から言われるだけでなく、日本人自身が『北京五輪は開催しているじゃないか。何で自分たちは開催しなかったんだろう』と思う可能性があります。あとから中止したことを悔やんでも遅いですからそれを忘れてはいけませんね」と開催賛成への意見を強めた。

 最後に猪瀬氏は「僕が組織委員会を辞めて次の組織委員会を作るとなった時に当時トヨタ自動車の名誉会長だった張富士夫さんに次の組織委員会の会長をお願いしに行きました。そしてCFOは外資系の人にしっかりやってもらい、そういう布陣で当時のJOC竹田会長と話していました。しかし色々あって森喜朗さんが会長になってしまいました。それが色々な問題が起こった発端だと思います。普通にやれば費用も抑制できたと思います」と森喜朗が組織委員会会長になったことが様々な問題の発端だったのではないかと指摘した。

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2021年3月25日のニュース