Ado「うっせぇわ」すっげえわ!サブスク再生1億回突破 世代超えた社会現象に

[ 2021年3月25日 04:00 ]

サブスクリプションの総再生回数も1億回を突破したAdo
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 顔を明かさずに活動している女性シンガー、Ado(18)のメジャーデビュー曲「うっせぇわ」のサブスクリプション(定額聴き放題)の総再生回数が1億回を突破した。ビルボード・ジャパンが24日、発表した。過激な歌詞が物議を醸し、世代を超えて話題となっており、スポニチ本紙の取材に「いただいた作品をしっかりと表現していきたい」と思いを明かした。

 強烈なインパクトを放っている「うっせぇわ」がミュージックビデオ(MV)に続き「ヒットの新基準」とされる1億回を突破した。

 ビルボード・ジャパンによると、昨年10月に配信リリース後、12月7日付のストリーミング・ソング・チャートで100位圏内(88位)に初めてランクインし、今月29日付の最新チャートで大台に到達。チャートイン17週目で1億回を記録するのは米津玄師(30)の「感電」と並び、歴代6位のスピード。ソロ歌手ではAdoが最年少となった。

 ♪うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわ…。社会のルールへの怒りや不満をぶちまけている過激な歌詞。Adoが抑揚をつけた感情表現豊かな歌声で世界観を表現し、聴き手の耳と心に残る一曲となり、♪うっせぇ、うっせぇ…とサビをまねする子供が続出。霜降り明星の粗品(28)やサンシャイン池崎(39)らが替え歌のパロディー動画をアップしたり、さまざまな替え歌が歌われるなど盛り上がりを見せる一方で、一部では「子供に聴かせたくない」との批判の声も上がり、世代を超えた社会現象になっている。

 今年に入ってサブスク1億回を超えた歌は、YOASOBIの「群青」や優里(27)の「ドライフラワー」などがある。今月20日にMVの再生回数も1億回を超え、今年を代表するヒット曲の仲間入りを果たした。Adoは「ただでさえ1000万回でも実感が湧かなかったのに、1億回だとさらに実感が湧かなくなりました。本当に大きな数字で…。こんなにたくさんの方に聴いていただけてうれしいです」と驚いている。

 作詞を手掛けたのは、音声合成ソフト「ボーカロイド」を使って音楽制作をしているプロデューサー「ボカロP」のsyudou氏。Adoは「これからもボカロPさんたちが作り出す作品をしっかりと表現できるように頑張ります」と抱負。シンガーとしてどのような楽曲でも歌いこなしていく意気込みだ。

 ◆Ado(アド)2002年(平14)10月24日生まれ、東京都出身の18歳。17年からニコニコ動画に歌唱動画の投稿を始めた。昨年10月にユニバーサルミュージックからメジャーデビューし、ボカロPが制作した楽曲を歌っている。アーティスト名は小学校の国語の授業で、狂言の世界に「シテ(主役)」「アド(脇役)」という言葉があることを知ったのがきっかけ。

 《今月、高校卒業「活動の幅広げたい」》女子高生シンガーとしてデビューしたAdoは今月、高校を卒業した。これまで「うっせぇわ」のほかに「ギラギラ」など2曲を配信リリースしているが、Adoは本紙の取材に「歌だけではなく、もっと活動の幅を広げられたら」と意気込んでいる。今後も顔を明かさずに活動していくとみられるだけに、声を生かした声優などの仕事に挑戦する可能性もありそうだ。

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2021年3月25日のニュース