山本博、五輪無観客開催を提言…自身の家族は5大会で観戦ゼロも「一生懸命プレーした」

[ 2021年3月11日 14:51 ]

山本博
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 アーチェリーの04年アテネ五輪銀メダリストで、東京五輪・パラリンピック組織委員会顧問の山本博(58)が11日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)にリモートで生出演し、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が東京五輪・パラリンピック開催を明言したことについて私見を語った。

 バッハ会長は10日のIOC総会で再選され、東京五輪五輪について「五輪が行われるかではなく、どのように行われるか」などと述べた。この発言に山本は「『どうやって開催するか』という話に移っただけで、おそらく多くの選手が安心したと思う。開催、やりそうだなと。日本の選手のみならず、世界の選手が『よし、これで自分たちは出場できるぞ』と(思える)」と、選手たちの思いを代弁した。

 一方で開催方式に関しては、いち早く無観客に決定すべきと訴えた。チケットは国内で約448万枚を販売済み。山本は「皆さんが移動するだけでも、国内でいろんな問題がある。無観客でお願いしたいと思う」と、人流による新型コロナ感染拡大のリスクを懸念した。

 山本は五輪5大会に出場経験を持つが、「残念なことに全部、僕の家族は応援に来られなかったんです」という。それでも、「そんな中でも一生懸命、僕自身はプレーしました。観客の中に家族が来られなくても、選手は一生懸命プレーして世界に素晴らしいプレーを発信できる」と、経験則を踏まえて選手にエール。「オリンピックはどんなことがあっても開催した方が、コロナ禍で世界が疲弊している中で17日間でも明るい話題が送れるんじゃないかと思います」とも語った。

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2021年3月11日のニュース