古舘伊知郎 菅首相長男から接待を受けた官僚の処分後に注目「天下り法人に行って悠々自適っていう」

[ 2021年2月24日 15:24 ]

フリーアナウンサーの古舘伊知郎
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 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)が24日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。菅義偉首相の長男の菅正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」による接待問題について言及した。

 国家公務員倫理規程に関する調査は終了し、24日夕にも接待を受けた総務省幹部ら13人のうち11人の処分を発表する。当時総務審議官だった山田真貴子・現内閣広報官の接待を巡っては、東北新社の費用負担が約7万4000円分に上ることが判明。加藤勝信官房長官は衆院内閣委員会で、和牛ステーキと海鮮料理だったと明らかにした。野党は衆院予算委員会理事会で、山田氏を25日に参考人として招致するよう与党に要求した。

 古舘氏は「これから懲戒だ、うんぬんって処分が決まっていく。政権の支持率の問題もあるから総務省のこういうことに関して厳しいお達しが出るということは想像に難くないんですが、私はその後に注目しています。我々が忘れがちになるのは、こういう偉いエリート官僚の方々がある程度の処分を受けて、いろんな派閥争いの中で飛ばされたとしても、その後に結果的に気が付いたら車がついて事務所がついて個室がついて秘書がついってっていう天下り法人に行って悠々自適っていうのがありますから、そのあたりトータルの計算をしたら、やっぱりなっていうところがあるんで、この時だけを見るのはよくないなって思いますね」と自身の考えを述べた。

 正剛氏は総務省から衛星放送の認可を受けた子会社の役員を兼ねている。総務省は関係者への聞き取りなどにより、正剛氏らを国家公務員倫理規程上の「利害関係者」と認定。利害関係者からの接待を禁じる倫理規程違反と判断した。人事院は減給または戒告の懲戒処分に当たるとしている。総務省によると、接待を受けたのは山田氏のほか、事務次官級の谷脇康彦、吉田真人両総務審議官、秋本芳徳・前情報流通行政局長ら計13人。接待は2016年7月~20年12月に延べ39件あり、会社側の負担は総額約60万8000円に上る。

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2021年2月24日のニュース