大森立嗣監督 大賞受賞に驚き「『作品賞はいかないだろう』と言われていた」

[ 2021年2月17日 20:28 ]

<毎日映画コンクール表彰式>日本映画大賞を受賞した大森立嗣監督は喜びを語る(撮影・沢田 明徳)
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 「第75回毎日映画コンクール」の表彰式が17日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホール(大ホール)で行われ、日本映画大賞を受賞した「MOTHER マザー」の大森立嗣監督(50)が、受賞に驚きの声を上げた。

 14年に埼玉県で実際に起きた、少年による祖父母殺しに着想を得た衝撃作。母(長澤まさみ)と子(奥平大兼、幼少期は郡司翔)の相互依存関係を描いた。題材のアクの強さから、大森監督は「なかなか内容的に厳しいものもありまして、河村(光庸)プロデューサーからも『作品賞はいかないだろう』と言われていた」と率直に打ち明けた。

 それでも大森監督自身は、自信を持って送り出した作品であると自負していた。「僕としては内心では『そんなことないですよ?』と思いつつも、そんなもんかなとも思いつつ…」。ステージでトロフィーを受け取ると「重くて、感慨深いです」と受賞を実感していた。

 大森監督にとっては、助監督時代に関わった2作品に続く受賞となった。「大きな賞をいただいて光栄です。先輩たちに追いつけはしないけど、少しでも認められるように今後も頑張っていきたい」と、さらなる作品作りに精を出すことを誓った。

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2021年2月17日のニュース